[4.6 J1第9節 柏 1-0 G大阪 三協F柏]

 リカルド・ロドリゲス新監督のもと、カウンターを主とするサッカーから自ら主導権を握るサッカーへと大きく舵を切った柏レイソルは、内容で相手をうわまわるだけでなく結果もともない、開幕から3勝1分で第4節終了時には首位に立った。ところが、第5節で鹿島との上位対決に敗れたのを契機に4試合勝利から遠ざかっていた。

「悪くもないけど、勝ちきれていない」。そんな状況を打破したのが、MF小泉佳穂だった。スコアレスで迎えた後半20分、MF熊坂光希の背後へのパスはDF半田陸に当たってゴール中央にこぼれる。FW垣田裕暉がDF福岡将太を背負ってキープしようとするも、福岡が足を出して当たったボールはゴール中央、小泉の前に転がる。狙いすました背番号8の右足シュートは、ゴール左隅に吸いこまれた。

 今季の新加入ながら攻守両面において柏に欠かせない存在になっている小泉。1トップの場合は右のシャドー、2トップの場合はトップ下を務めていた小泉は、G大阪戦の前半は左のシャドーに入った。

「私の判断で前半、小泉を左、そして渡井を右で起用しました。渡井が右サイドでのプレーに慣れているというのもあり、今日は通常とは違う形で逆にしましたけれども、いろいろな要因から後半元に戻した」(リカルド監督)

 後半からは3バックの右にDF原田亘が起用され、原田、右WBの久保藤次郎、そして小泉で右サイドを形成すると、右サイドで好連携を披露していた。2点目は遠かったが、G大阪の攻撃を完封した柏が、5試合ぶりの勝利を手にした。

「引き分けの後の勝ちか負けかどっちに転ぶかで、このシーズンの行き先が決まっちゃうところがあったと思って、そういう意味で本当に大きい勝ち点3になったことがうれしい」(小泉)

 殊勲のヒーローは、勝利のよろこびを力強く語った。

(取材・文 奥山典幸)