鹿島から湘南へ移籍した藤井。J屈指のスピードでサイドを切り裂くアタッカーだ。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 1月11日、湘南ベルマーレの2025年の新体制発表会が行なわれた。

 同イベントでは高校サッカー選手権に参加中の流経大柏FW松本果成を除く新加入7選手が登壇。それぞれの選手が新天地での活躍を誓ったなかで、やはり最も注目すべきは、鹿島アントラーズから加入した藤井智也だろう。

 会見中、スポーツダイレクターの吉野智行氏は藤井を「トップスピード指数や、ドリブル突破からのシュート数、クロス数で際立った数字を残した」と評価。実際、昨季の藤井のトップスピードは時速35.4キロで、ガンバ大阪の山下諒也と並んでJ1トップタイだ。本人も「とにかくスピードを見てほしい」とアピールした。
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 会見終了後の囲み取材で、藤井は移籍の背景を明かした。

「いくつかオファーをいただいたなかで、選手としてのキャリアを考えた時に最も必要なのが成長だと感じました。広島時代に実感した成長を取り戻したい。ゼロから学ぶ意味でも、挑戦の意味でも、湘南が一番、成長できると感じて、移籍を決めました」

 藤井は大学4年時の20年にサンフレッチェ広島で特別指定として15試合に出場。21年に29試合、22年に27試合でピッチに立って評価を高め、冬のオフに鹿島への完全移籍を決断した。

 鹿島では23年に22試合、24年に25試合と出場数だけを見ればまずまずの結果だが、サブ起用が多く、十分な出場時間を得られず。2年間での悔しさを、湘南の地でぶつけるつもりだ。

「去年はプロ入り後で初めて、年間を通して3点取れたので、すごく達成感があった...というのは冗談で(笑)。途中出場が多く、満足なシーズンではなかった。

 でも、ゴールの快感があったのは事実で、5点、6点と取れればどれだけ気持ち良いのか、実感してみたい。湘南のウイングバックは前に出られるイメージもあるし、チャンスが多いと思うので、積極的にゴールに絡みたいです」

 湘南ではウイングバックでの出場が見込まれるが、右に鈴木雄斗、左に畑大雅がいる。実力あるライバルとの競争を勝ち抜き、先発の座を奪えるか。J屈指のスピードスターに注目したい。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)