木村“フィリップ”ミノル容疑者。本人Instagramより

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 2024年10月3日に都内で逮捕され、大麻取締法違反(所持)の罪に問われていたキックボクサーで「K-1」の元王者、木村“フィリップ”ミノル被告に懲役6か月、執行猶予3年の判決が言い渡された。

「木村被告は2010年にプロデビュー。圧倒的なKO率を誇るファイトスタイルで、第6代KRUSHウェルター級王者、第3代K-1 WORLD GPスーパーウェルター級王座などを獲得し、2021年末にK-1を離脱しています。2023年6月の『RIZIN.43』に出場してロクク・ダリから豪快なKO勝利を収めましたが、試合後のドーピング検査で陽性(ステロイド使用)が発覚して失格、半年間の出場停止処分を受けました。

 同年の大みそか大会では安保瑠輝也選手との対戦が発表されたものの、2度目の検査でも陽性反応となり、試合は中止に……。2024年2月の3度目の検査では陰性となりましたが、近年は常にドーピング疑惑がつきまとっていました。

 3月には復帰したものの、復帰戦はKO負け。10月開催の『FIGHT CLUB.2』ではYA-MAN選手との試合が組まれていましたが、試合直前に大麻所持の疑いで逮捕されたのです」(格闘技ライター)

 木村被告は動機について「身体の痛みや試合前のプレッシャーを和らげるためだった」と弁明したが、東京地裁立川支部は「大会出場の1、2週間前から大麻を使うことを繰り返し、大麻に対する親和性、依存性、所持の常習性が認められる」として、木村被告に有罪判決を言い渡した。

 そんな木村被告に対しては、同業者からも厳しい批判が起こっていた。2017年に木村と対戦し、判定負けを喫したキックボクサーの城戸康裕選手は、今年10月、木村が逮捕された直後の本誌取材に、木村との試合で感じた違和感を語っていた。

「僕は試合をしても顔に青あざができて、パンパンに腫れるということは、まずないんです。

 ただ、木村と対戦したときは、パンチを受けたときに痛みすら感じないまま、気がついたら自分が寝転んでいたんです。何で倒れたんだろう、と不思議になるくらいの倒れ方なんですよ。ドーピングをした選手は異常なほど筋肉が発達しますから、“そういう威力”だったのではないかと思います」

 そのうえで、城戸は「本来であればドーピングが発覚した時点で、もう格闘技はやめさせなきゃいけない、永久追放しなければいけないと思います」と語り、「木村は今後一切、筋肉を使う競技はやっちゃいけませんよ。将棋囲碁麻雀でもやればいいんじゃないですか」と突き放していた。

 一方、ついに前科がついてしまった元K-1王者は、裁判の最後に「復帰してファンに恩返ししたい。2度とないようにします」と述べたというが……。はたして今後、木村を救う団体は現れるだろうか。