石川遼が4年ぶりにプロ初優勝大会に戻ってきた! 感想は「グリーンは本当に速いなー」
9月30日に腰痛で途中棄権してから復帰3戦目となる石川遼。高校2年生だった2008年にプロ転向後初優勝を飾った大会に4年ぶりに戻ってきた。
08年大会では最終18番ホールで池に落とすピンチを迎えながらも、見事なウォーターショットでグリーンに乗せてパーセーブ。1打差でプロ初優勝をつかんだ。そんな思い出深い大会だが、昨年は“帰国後の隔離違反”が発覚し欠場。20年大会はコロナ禍で中止、19年大会は中国開催の米国男子ツアー「WGC-HSBCチャンピオンズ」に出場したため、今大会出場は4年ぶりとなる。
「グリーンは速いなーという感じ。イメージよりも速いです」とツアーで1、2を争う高速グリーンを改めて体感している。心配される腰の状態は、「トレーニングをがっつりできないので、体重が落ちちゃいましたけど、もう完璧に感覚は戻っています」と問題なさそう。
自身がプロ初優勝を飾った大会で、プロデビュー戦を迎える蝉川泰果(東北福祉大4年)と予選ラウンドで同組となった。蝉川とは今年5月の「ダイヤモンドカップ」の予選ラウンドで2日間一緒に回り、2週前の「日本オープン」の練習ラウンドでもアダム・スコット(オーストラリア)とハン・リー(米国)と4人で回っている。
「日本オープンのときは新しいドライバーで、弾道がダイヤモンドのときより変わったと思いました。フェードがちょっと弱くなったというか、ストレートに近い感じになっていて、めちゃくちゃドライバーがうまい印象があります。あとはアイアンの球の高さもすごい。プロとしてツアーに出続ける彼を見るっていうのは1つ注目です」と期待を寄せている。自分自身がプロデビューした14年前については「いまの蝉川君ほど完成されていなくて、プロのすごさに感嘆する日々だった」と振り返る。
「優勝争いを目指す」という石川に目標スコアについて聞くと、「4日間で15アンダーはいきそうです。僕が勝ったときよりも選手全体のレベルが上がっていると思います。僕が勝ったときは9アンダーでしたから」と答える。
蝉川が「目標は25アンダー」と答えたと伝えると、驚きの笑い声を上げた後、「日本オープンで15アンダーが出せる人だったらあり得ますね。ここで20アンダーは絶対にいける」と真顔でいう。蝉川は4日間でアンダーパーが5人というタフなセッティングの日本オープンで、トータル10アンダーの唯一2ケタアンダーを叩き出して優勝。一時はトータル15アンダーまで伸ばしていた。
続けて「4日間25アンダーはいまの自分のプレーでは想像できないし、いくらはまっても出せないと思っています。いかに高い確率で10アンダーを絶対に超えるとか、15アンダーを超えるとかを、自分に求めているところ。4日間回って15アンダーを100回挑戦したときに、何回超えられるかを自分に課したいです」と話す。年間通して勝負するツアープロらしい考え方だ。そのうえで「ものすごく高いポテンシャルを持っている恐ろしい選手」と蝉川を表現する。
「当然負けないという気持ちでやりますし、彼のゴルフ人生の新たなショーで一緒に争えればと思います」と、規格外のルーキーとの戦いを楽しみにしながら、14年ぶりのABC優勝を目指す。(文・下村耕平)
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