金田久美子が首位浮上 このまま逃げ切りたい(撮影:米山聡明)

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<樋口久子 三菱電機レディス 2日目◇29日◇武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)◇6650ヤード・パー72>
初優勝は2011年の「フジサンケイレディス」。当時21歳だった金田久美子が、33歳になった今ツアー2勝目に大きく前進した。好天の影響でグリーンが速さを増し、風も吹くコンディションだった2日目は、60台で回ったのが「67」の金田と、「69」の菅沼菜々のわずか2人。平均ストロークが「74.1979」と苦しむ選手が続出するなか、5バーディでボギーなしの「できすぎ」なラウンドで、2位と3打差の単独トップに躍り出た。
前半の2番パー4で「流れがよくなった」というプレーが生まれた。4番ユーティリティで打った2打目はグリーン右奥にこぼれたが、ピンまで15ヤードのアプローチを直接決めるチップインバーディ。「入っていなかったら5〜6メートルはオーバーしていた。ラッキーでした」。さらに2つ伸ばして迎えた後半の11、12番では、ともに10メートルをねじ込んでの連続バーディも。18番でも3メートルを沈め、“異次元ゴルフ”をバーディで締めくくった。
開幕前には「先週までショットがよくなかった」と、修正に時間を割いた。これまでは遅くとも開幕2日前には会場入りし、コースで調整を進めてきたが、今週は木曜日入り。火曜、水曜は岐阜にある“なじみの”ニューキャピタルゴルフ倶楽部で課題克服に努めた。
その課題が、つま先上がりでのショット。さまざまな状況から打ち込み、気持ち悪さを解消した。これまでつま先上がりのライでは、ボールの位置やスタンスが「ガチャガチャでバラバラ」だったというが、それを統一するようにクセ付け。すると「3番は左手前ピンのつま上がりで気持ちが悪かったけど乗せられた。17番でも右ピンのつま先上がりで、先週までならわけが分からなくなってたけど、うまく打てました」と、傾斜やアンジュレーションが多い武蔵丘で効果を発揮した。
このまま逃げ切ると、実に11年189日ぶりの優勝。1988年のツアー制度施行後では、中嶋千尋が持つブランク優勝歴代1位の9年297日を大幅に更新となる。「自分を信じきれずにゴルフをしていることが多い。ちょっと流れが変わると不安になるタイプ。落ち着いてプレーして、自分を信じてプレーしたい」。内面の成長が、2勝目のカギを握る。
「3打差なんて1ホールで変わるくらい、あってないようなもの」。特にこの難関コースでは、その緊張感は最後まで続いていく。「パー5は獲りやすいので、そこできっちり。それ以外は、パーで、という気持ちでいいと思う」。マネジメントに意識を集中。大人のゴルフで、長く閉ざされてきた2勝目の扉をこじ開けたい。

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