ここにきて退団報道が話題となっている久保。(C) Rafa HUERTA

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 現地時間11月22日にスペインの日刊紙『El Periodico Mediterraneo』が「クボが1月にビジャレアルを離れることを検討している」と報道して以降、他のスペイン・メディアも追随し、久保建英の「退団報道」は過熱している。

 そんななか、移籍情報を主に扱っている『Fichajes.net』は、「クボのぴったりの3つのクラブ」と題して理想の移籍先をピックアップしている。

 記事によると、ビジャレアルで満足なプレータイムを得ていない日本の至宝の状況に目を付け、すでにいくつかのチームが保有元のマドリーに連絡して獲得を検討しているという。

 同メディアが最初に挙げたのがバレンシアだ。できるだけ安い金額での攻撃陣の強化を目論んでおり、チームの弱点を強化できるため、最良の選択肢のひとつであると説明。久保が得意とする右サイドのアタッカーには、売り出し中のユヌス・ムサがいるが、そのポジションは別の選手が必要であり、「この日本人はハビ・グラシア監督の探している選手に合致する」と伝えている。

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 2チーム目が、今夏にも久保の獲得に動いていたセビージャ。敏腕で知られるモンチSDは、ルーカス・オカンパスやスソなどサイドアタッカーに頭数はいるにもかかわらず、「クボを念頭に置いている」ようだ。

「クボは非常に面白い選手で、速く、ドリブラーで、若いにもかかわらずピッチで恐れることはない。彼がスペインのサッカーで成功する才能と資質を持っているのは明らかであり、(セビージャのジュレン・)ロペテギは、久保を彼のチームに入れることへの扉を閉ざしていない」

 最後に挙げたのが、スペイン紙『Mundo Deportivo』なども有力候補としていたベティス。「多くのポジションで補強を必要としているが、とくに攻撃陣が期待通りに機能しておらず、緊急性が高い」と綴り、こう続けている。

「クボが移籍することで、マヌエル・ペレグリーニ監督のチームに新しいアイデアをもたらし、全員に影響を与えることができる。間違いなく日本人にとって素晴らしい目的地となる」

 再び争奪戦の様相を呈してきた19歳の日本代表MFは、どんな決断を下すのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部