アーセナルで出番をもらえず、批判も受け続けているエジル(右)をポドルスキ(左)がかばった。 (C) Getty Images

写真拡大

 ドイツが誇る稀代の司令塔が居場所を失くしている。アーセナルのメスト・エジルだ。

 チーム最古参の31歳は2019-20シーズン、自身のパフォーマンスの低下や、新加入のダニ・セバジョスの突き上げもあって出場機会が激減。中断明けからは一度も出番がなく、ミケル・アルテタ監督の信頼を全く得られていない状況だ。

 クラブは週給35万ポンド(約4900万円)とされる背番号10を放出して、軍資金の捻出に当てようと企てているものの、21年6月までの契約を残す本人は、「僕の姿勢は明確だ。契約の最終日までここにとどまる。このクラブのために全力を尽くす」と残留を明言している。

 また、新型コロナウイルスの影響による中断期間中には、給与の減額を拒んだこともあって、一部のメディアやファンから総スカンを喰らう始末。そんな元ドイツ代表MFを擁護したのが、現在トルコ1部のアンタルヤスポルに所属するルーカス・ポドルスキだ。

 エジルとはアーセナルで約2年間にわたって同じ釜の飯を食い、ドイツ代表ではともに2014年のブラジル・ワールドカップ制覇に貢献したポドルスキは、米メディア『The Athletic』で、苦楽をともにしてきた盟友をかばっている。
 
「あいつは本当に良いキャラクターの持ち主なんだ。決してクソ野郎なんかじゃない。自分のインタビューでも、あいつがアーセナルやチームメートに対して、苦言を残したことなんてあったかい?」

 35歳の元Jリーガーは、さらにエジルを取り巻く周囲の雰囲気を嘆いた。

「こんなことになってしまったのは本当に残念だ。誰も得なんかしないのにね……。エジルはベンチに座り、アーセナルは彼に給与を払い続けるだけさ。勝者なんていない。まぁあいつ自身と代理人が対処すべき問題だと思う」

 英紙『The Sun』などによれば、自身のルーツがあるトルコの強豪フェネルバフチェからの関心も伝えられているエジル。そのキャリアは、間違いなく正念場だ。構成●サッカーダイジェストWeb編集部