【前園真聖コラム】第299回「憧れの舞台に立てなくなった高校生のために」
僕が今一番心を痛めているのは、夏の甲子園、第102回全国高等学校野球選手権大会が中止になったことです。これで高校球児、特に3年生は春の大会も中止になりましたから、今年あこがれのマウンドに立つという夢を叶えることが出来なくなりました。
高校サッカーもインターハイが中止になっていますし、冬の第99回全国高等学校サッカー選手権大会も、もし新型コロナウイルスが寒くなって猛威を振るい出すと中止になる可能性があります。僕も高校サッカーで国立競技場を目指しましたし、そのとき願いが今回のようなことで断たれてしまうことを想像すると、ひどく悲しくなってしまいます。
巨人の原辰徳監督は、高校球児にトライアウトの場を提供したい考えを明らかにしていました。確かにそれは素晴らしい考えだと思います。ただ、もう一つ考慮してあげたいのは、プロ野球を目指している選手ではなく、高校までで野球生活を終わろうとしている球児のことです。
高校時代の最後までとことん野球に打ち込んで、そこから新しい道に進む選手のほうがきっと多いでしょう。その大多数の選手のことをどうにか出来ないでしょうか。
今年のプロ野球がいつ始まっていつ終わるのか、これからスケジュールが決定します。その中で甲子園球場を使わないとき、高校生に使わせてあげられないかと思います。普通なら冬のシーズンオフの間は使わないでしょうし、その期間はいかがでしょうか。
2チームが集まって試合をするのは難しいのなら、1チームずつ30分でもいいので、せめて練習させてあげられないだろうかと想像しています。もちろん野球界にも様々な事情があるでしょう。もっと別のいい方法があるかもしれません。
ただ今こそ大人が未来の日本を背負う高校生のために、みんなで知恵を出し合えないかと思います。野球、サッカー、そして他のスポーツも含めて全員で力を合わせ、子供たちの夢の一部分だけでも叶えてあげたいと心から願っています。
高校サッカーもインターハイが中止になっていますし、冬の第99回全国高等学校サッカー選手権大会も、もし新型コロナウイルスが寒くなって猛威を振るい出すと中止になる可能性があります。僕も高校サッカーで国立競技場を目指しましたし、そのとき願いが今回のようなことで断たれてしまうことを想像すると、ひどく悲しくなってしまいます。
高校時代の最後までとことん野球に打ち込んで、そこから新しい道に進む選手のほうがきっと多いでしょう。その大多数の選手のことをどうにか出来ないでしょうか。
今年のプロ野球がいつ始まっていつ終わるのか、これからスケジュールが決定します。その中で甲子園球場を使わないとき、高校生に使わせてあげられないかと思います。普通なら冬のシーズンオフの間は使わないでしょうし、その期間はいかがでしょうか。
2チームが集まって試合をするのは難しいのなら、1チームずつ30分でもいいので、せめて練習させてあげられないだろうかと想像しています。もちろん野球界にも様々な事情があるでしょう。もっと別のいい方法があるかもしれません。
ただ今こそ大人が未来の日本を背負う高校生のために、みんなで知恵を出し合えないかと思います。野球、サッカー、そして他のスポーツも含めて全員で力を合わせ、子供たちの夢の一部分だけでも叶えてあげたいと心から願っています。
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。