[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2020年2月5日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、鶴と亀は本当に長生きするのかについて調べていました。

「鶴は千年 亀は万年」という言葉があります。その言葉通り、鶴は1000年、亀は1万年生きられるのでしょうか?


本当の寿命を調査!

神様に近い存在

いしかわ動物園(能美市)で調査してみると、亀は脊椎動物の中では、長生きの部類に入るそうです。

中でもゾウガメの寿命は、200〜250年ほど。しかし、ミドリガメは50年ほどだそうです。

一方の鶴は、タンチョウの場合は50〜60年ほど生きます。しかし、もっと長生きな鳥も少なくありません。大型のオウムやインコは100年以上、フラミンゴは80年以上の寿命があるそうです。

ゾウガメの250年はすごいですが、鶴はことわざにするほど長生きではないようです。

ちなみに鶴の頭の赤いのは、皮膚の色で、毛の色ではないのだとか。実は、鶴はつるっぱげなのです。

話を戻して、金沢大学で「鶴は千年 亀は万年」について調べると、これは中国由来のことわざであることがわかりました。

紀元前139年の「淮南子」という中国の古典には、「鶴は千年寿命があり色々楽しみを極める」という記載があります。

また、5世紀ごろに「亀は一万年生きる」と書かれた古典もあり、「千年生きると毛が生える」「5千年生きると神亀」「一万年生きると霊亀」、神様以上の亀だという記載があります。

元々鶴は、長生きではありませんが、その美しさ、穏やかさが、中国の神仙思想とのつながったのです。そして、神様が乗る乗りものとされていました。

また、亀も神聖な生き物で、甲羅を用いて占いを行ったりしていました。

二つとも不老不死である神仙にとって身近な動物だったことから、その動物も不老不死と考えられていたのです。

紀元前から、言われていたことなのですね。

(ライター:りえ160)