iPhone XS Maxは早まったかも? と思うiPhone XRのデキ(石川温)
iPhone XS MaxとiPhone XRを比較してみると、まずディスプレイが違う。iPhone XS Maxは有機ELであり、iPhone XRは液晶だ。確かにiPhone XS Maxのほうが色味が濃い印象があるし、斜めから見ても鮮明だ。
画面サイズに関しては、iPhone XS Maxが6.5インチ、iPhone XRが6.1インチ、iPhone XSが5.8インチとなっている。iPhone XS Maxを一ヶ月、使い続けたこともあり、6.5インチにはすっかり慣れてしまった。片手での操作も何ら問題ない。
そんな手でiPhone XRを持つと、ちょっとばかり小さく感じる一方で「あれ、厚い」という違和感があったりする。実際、iPhone XS Maxの厚みは7.7mmだが、iPhone XRは8.3mmとなっている。0.6mmの違いしかないが、これが意外と手のホールド感に違いをもたらしている。
有機ELディスプレイはバックライトが不要なため、本体を薄くできる。部材の違いが結果として、iPhoneの厚みの違いとなっているようだ。
「iPhone XRで充分かも」と思わせる単眼カメラ
iPhone XS MaxとiPhone XRで、もうひとつの大きな違いといえばカメラだ。
iPhone XS Maxは広角と望遠のデュアルカメラであり、iPhone XRは広角のカメラが一つしかない。
この一ヶ月はiPhone XS Max、その前はiPhone Xを使い続けていたが、iPhoneの10倍ズームはあまり満足していないというのが正直なところだ。さすが10倍に拡大するとなると、画像がガビガビとなってしまい、使い物にならない。
もちろん、広角から望遠という2倍の切り替えもできるが、これまたあまり使った経験がない。望遠を使うくらいなら、被写体に一歩、寄って写真を撮ったほうがいいだけに、結局、望遠の出る幕が極端に少なかったように思う。
この週末、子どもが運動会ということで、「張り切って写真を撮るぞ」と、望遠ズームが使えるデジタルカメラであるRX10M3を持参した。グラウンドの中にいる時の子どもはデジタルカメラ、運動会の休憩や終了時にはiPhone XRで撮影するという使い分けをやっていた。
iPhoneで望遠で撮影したいと思うことはあまりないので、「iPhone XRで充分かも」という気にもなってきた。
実際のところ、iPhone XRでもポートレート撮影をすれば、背景をボカすことは可能だし、さらにあとからボケ具合の調整もできる。「カメラが2つなくても、ちゃんとボケるじゃないか」ということにあっけにとられた。iPhoneでは2つのカメラを使うというよりも、ニューラルエンジンによる機械学習で、被写体と背景を認識し、背景をぼかしているようだ。このあたりは、グーグルのPixel 3と同じようだ。
実際に、iPhone XRでポートレート撮影をしてみたが、きちんと背景をボカすことが可能だ。運動会だと、どうしても背景に他の子どもや親が写ってしまい、SNSに上げづらくなるのだが、ポートレートで背景をボカしまくれば、そうした心配をすることなく、写真をSNSにあげられるというのも便利な使い方だろう。


iPhone XRの何がいいって、チップセットに関しては、iPhone XS Maxと同じA12 Bionic が使われているという点だ。実際にARアプリをいくつか試してみたが、iPhone XS Maxと同様に全くストレスなく利用できる。
中身のスペックに妥協がないというのも、iPhone XRを安心して選べるメリットと言えそうだ。
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豊富なカラバリは細かい仕上げにも注目
iPhone XRを購入する上で、唯一、悩ましいのが、色選びだ。
今回、ブルー、ブラック、イエロー、コーラル、プロダクトレッド、ホワイトの全6色が用意されている。ウェブ上で見る画像と、実物はおそらく印象が違って見えるはずだ。実物はガラス素材とアルミのフレームでかなり高級感がある。他のメーカーと違い、アップルではアルミのフレームにも着色が施されている。まさかブルーではフレームも青くなっていると思わなかった。このあたりの細かい仕上げも注目なのだ。

iPhone XS MaxとiPhone XRの価格を比べた場合、決して「廉価」ではないが、iPhone XRのほうがちょっとだけ安かったりする。同じ容量で比較した場合、256GBモデルは、iPhone XSが14万184円なのに対して、iPhone XRは10万9944円だ。
KDDIとソフトバンクは、端末の割引がなくなってしまっただけに、少しでも安く買えたほうがありがたいのは間違いない。
コスト面や実力においても、いまからiPhoneを買い換えるのであれば、iPhone XRが大本命になるのは間違いなさそうだ。
