夫の言動にモヤモヤ

「夫が運転下手です。でも注意しても素直に認めません。どう諭すのがいいですか?」
 
 そんな質問が、大手質問投稿サイトに投稿され、数々の回答が集まっています。いったいどんな声があったのでしょうか。

夫の言動にモヤモヤ

 投稿者いわく、夫の運転が、自分よりも下手だといいます。自宅の車庫入れでも、夫だけ泥除けを「ガガッ!」と縁石にこすったりするとか。

【実際の投稿】よくぞ言ってくれた!!!「ぐうの音も出ない正論」思わず胸がスカッ!!!!!!! !!!!!!これが怒り心頭の「投稿内容」です

 ハンドルを切り替えしている最中、思わず「大丈夫、ゆっくり」と声をかけたところ、それが夫のコンプレックスを刺激したようです。

「暗いんだよ!ここ。ライト買わなきゃダメだな」

 投稿者は「いやいや、十分見えてるし、私擦らないけど?」と、周りのせいにする夫にモヤモヤ。その時だけでなく、車間距離詰めすぎな運転や、ブレーキをいきなり強くかけるクセなど、運転の下手さを毎回周りのせいにするといいます。

 夫を「プライドが高い」として、「『そだね、気を付ける』と素直に認めてくれた方がかっこいいのに、認めません。こういう男性には、どう言って諭すのが効果ありますか?」と質問しています。

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 集まった回答では、ディーラー工場長の知り合いの経験談として「一番確認しやすいはずの『運転席側の後ろドアからタイヤ付近』を擦る人って、運転上達しないで何度も繰り返すそうだ」という分析を紹介。

 とあるユーザーは「典型的なダメなおじさんドライバーですね」「下手でせわしなくプライドは高い」「自分の失敗は車や状況、場所、他の交通等、他に責任転嫁する」「他人に厳しく自分には極甘」とバッサリ。

 挙句の果てに「指摘されると身内やもちろん、相手が警察や教習所の人間ですら不機嫌になる」として、「これは、治りません」と切り捨てています。

 ほかにも、こういうのは性格だからどうにもならないという見方は多く、「運転のクセが強すぎる人には
何を言ってもムダです」「諦めるか、なるべく質問者さんが運転するようにしたほうがいい」「ほっとくしかないです。いやなら離婚」「運転中、自分がイタイ思いをして、もう運転しないと、言うまでムリです」との声が。

「運転に限らず、物事がうまく行かないとき、自分ではなく、他に原因を求める人は、いつまで経っても、上達しない」

 このような性格の場合、こういった文章を読んでも、結局は「?」「俺には関係ないことですね」「で?何が言いたいの?自己紹介ですか?」「ブーメラン刺さってますよ」と、目の前にバリアーを張る言動がよく観察されています。

 結局、周囲の人間は、こういう人物とは関わり合いにならないのが一番かもしれません。本人にとっても、自分を無条件に肯定してくれる人間がいなければ、たったひとりで生きていくほうが逆に幸せでしょう。

いっぽうで「うまい対処法」も!?

 いっぽうで、プライドが高い人の「おだて方」を知っているユーザーは「気になった時に言うよりも、よい運転の時に上手いと言ってあげた方が効果あるかもしれないですね」とアドバイスします。

画像はイメージ

 そのユーザーは「失敗は本人が一番分かっていることなのであえて指摘する必要もないと思います」として、「要するに手のひらの上で転がすような狡猾さが必要」と回答しています。

「質問者さんからプレッシャーを感じて緊張してしまっている可能性もあります」という指摘も見られます。子育ても同様ですが、ハラハラして失敗をさせまいとすると、相手はかえって委縮してしまうというわけです。

 日常生活でも、よく「ハラハラして、失敗を見ていられない」として「連続叱責マシーン」と化しているパートナーや家族の姿があり、SNS上でも顕在化しています。

 その言い分は「最初は失敗するのはわかる。でもあまりにも失敗してばっかりで、さすがにおかしくないですか?」という心理に尽きるでしょう。

 それは「自分との成長スピードのギャップを受け入れられるかどうか」という心の器の広さかもしれません。人間、なかなか成長しない人もいますが、自分とのスピード差を比べてしまうと、互いに不幸になるだけです。

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 ちなみに、どうしても運転を上達させたいという場合、指定教習所でもう一度テクニックを確認させてもらえる「ブラッシュアップ講習」制度が、2017年度から始まっています。

 最初に運転レポートで自分の運転のクセや直すべき箇所を洗い出し、それをもとにコーチングを受けるというものです。

 単なるテクニックを学ぶだけでなく、「安全運転講習」という名のとおり「自らが運転の問題点に気づき、自主的な意識改善を促す」ことを目指していると、全日本指定自動車教習所協会連合会は説明しています。