W杯最終予選:韓国監督「イランの悪行すべて覚えている!」

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サッカーのワールドカップ(W杯)アジア最終予選で、A組首位の韓国。予選突破に王手をかけるが、同組のイラン、ウズベキスタンとの差は僅かで、W杯出場権の獲得は18日に行われるイランとの最終戦次第となる。

11日に行われたウズベキスタン戦後、韓国代表のチェ・ガンヒ監督は、「イランの悪行をすべて覚えている」「イランには必ず痛みを与えなければならないと思っている」とイラン戦への覚悟を語った。

韓国メディア「スポーツ韓国」によると、監督がこのような発言をしたのには理由があるという。昨年10月、韓国代表がイランのホームで遠征試合をした際、さまざまな冷遇を受け苦労したからだ。

一番始めに起きたトラブルはビザの発給だった。イランサッカー協会はビザ発給の手続きをなかなか進めず、韓国は国際サッカー連盟(FIFA)に文書を送ったり、駐イラン韓国大使館に協力を煽ったりしながらビザの早期発給を求めた。結局、ビザが発給されたのは出国当日だった。

イラン到着後もトラブルは続いた。韓国代表に与えられた練習場はコンディションが悪く、交換を要求したが新しく貸し出された練習場も照明設備がなかった。照明がないと日中しか練習ができないため、イラン代表が練習する国立アカデミー練習場の使用許可を求めたが、「工事中」を理由に許可が下りなかった。

試合本番では、イランは危険なタックルなどを繰り広げ、紳士的とは言い難いプレーの数々をみせた。

この出来事をチョ監督は、今も恨んでいるようだった。記者会見では、「まだ本大会進出が確定していないので、最後まで最善を尽くすつもりだ」としながら、「私たちが遠征で冷遇されたこと、練習場のコンディションがよくなかったことを選手たちは覚えている」、「(ウズベキスタンより)イランの方が憎い。ウズベキスタンと一緒に(本大会に)行きたい」、「イランには必ず痛みを与えたい」と最終戦に向けた意気込みを語った。

・参照:スポーツ韓国
・参照:聯合ニュース

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