どこでも「Yahoo!ファイナンス」=Yahoo! JAPANのアプリに「株価チェック」が新登場
「パソコンで日ごろ使い慣れているYahoo! JAPANの情報コンテンツを持ち歩くことができれば、もっと便利になる」――iPhoneやアンドロイド携帯などスマートフォンといわれる高機能携帯端末が普及してきたことで、「いつでも、どこでもYahoo! JAPAN」が実現し始めた。現在、Yahoo! JAPANでは、携帯端末で情報端末が利用しやすくなる「アプリ」の開発を積極的に進めている。そして、この6月、Yahoo! JAPANのアプリに、いよいよ「Yahoo!ファイナンス」が登場した。
「個人投資家がYahoo!ファイナンスに期待していることは何だろう?」と、突き詰めて考えて完成したのが「Yahoo!ファイナンス 株価チェック」。このアプリ開発に込めたメッセージを、アプリ開発チームの主要メンバーに聞いた。(写真の左から、佐野将史氏、福士雅人氏、高橋仁氏、井上昌洋氏)。
――「株価チェック」の開発で、もっとも苦労・工夫した点は?
高橋仁ディレクター Yahoo!ファイナンスで取り扱っている情報の範囲は広く、チャート機能、ポートフォリオ機能など提供している機能も多い。本来であれば、これらの全てを提供できるアプリがあれば良いのですが、携帯での操作性を考えると、提供する情報内容をギュッと絞り込む必要があった。「株価チェック」としてリリースしたのも、投資家が一番気にしているのは「株価」であろうと考え、気になる株価が「パッとわかる」ことにポイントを置いたアプリを開発した。ただ、「株価」だけを表示できれば良いというものではないので、株価指標やチャート、企業概要、企業業績の推移、当該企業の関連ニュース、掲示板の書き込み内容など、投資判断に必要な情報も「パッとわかる」ようにしている。
福士雅人ディレクター Yahoo! JAPANをご利用いただいている方々は、サービス内容を厳しく吟味される方々。パソコンのブラウザで使っている内容が、携帯端末で使ってみて、何故パソコンでできるように携帯ではできないのかと、厳しく突っ込まれる。特に長く使ってきて愛着のある機能については、こだわりをもっておられる。結果的にYahoo! JAPANを利用していただいている全てのお客様の方に、等しく満足していただけるようなサービスの開発は不可能ではないかと感じることもあるが、その最大公約数として納得していただけるレベルのサービス開発は可能だと思っている。その工夫の一つとして、パソコンではできないような付加価値のある機能を、新たに盛り込んでリリースするようにしている。
――パソコンにはない機能で、アプリに独自の機能とは?
高橋 たとえば、「ウォッチリスト」という機能では、銘柄を最大50銘柄まで登録できる。株価を参照したい銘柄だけでなく、株式市場のインデックス、投信の基準価額、通貨ペアの価格など、各種の価格情報をひとつのリストに登録できる。為替は対円で39通貨の価格情報が確認できる。
また、登録した銘柄は「通知機能」が使える。株価であれば、「指値」「騰落率」「ゴールデンクロス/デッドクロス」「ストップ高値/安値」「年初来高値/安値」を通知トリガーに採用することができる。この通知機能は、マルチタスキングによってバックグラウンドで起動している状態でも通知されるので、気になる株価の変化をタイムリーに逃がさずに知ることができる。
――通知機能は、リアルタイムで通知される?
福士 アンドロイド版のみの対応となるが、VIP倶楽部会員は時価通知。一般のお客様は20分ディレイでの通知になる。この通知機能については、アプリの特徴を生かせる機能なので、こだわって作っている。たとえば、通知機能を登録銘柄に全部設定/解除できる他、個々の銘柄それぞれに機能解除ができるようにしてある。通知機能が、携帯端末を利用する上で、わずらわしくならないように、かつ、必要な通知機能は利用できるようにしている。
アプリでもVIP倶楽部に完全対応することは、重要なポイントだった。VIP倶楽部をご購入いただいているお客さまは、PCや携帯端末と同様に、リアルタイムの株価情報がわかる他、「板気配値」やプロ向けのニュースが閲覧できるようになっている。
リアルタイム性ということでは、VIP倶楽部会員でなくてもFXの価格情報は10通貨ペアでビット(買い気配)とアスク(売り気配)がリアルタイムの時価が分かる。
――Yahoo!ファイナンスらしさは?
高橋 普段使っていただくアプリとして、習慣的に使えるようにシンプルであり、かつ、スムーズな操作性にはこだわって作っている。画面遷移がギクシャクするものは、毎日は使いたくないと思う。
また、複数のテーマスキンを用意し、チャート背景画像を自由に選択できるようにするなど、デザインにはこだわっている。使い続けていただくアプリとして、使う方々の好みに合わせた画面が作れるということは、重要な要素になると考えた。
さらに、企業業績の推移について、「売上高」「営業利益」「経常利益」「当期利益」は過去3期分がグラフ表示される。瞬間的な理解を助ける機能として、業績のグラフ表示というのは、アプリ用に開発した新機能だ。
――技術的な面で、今回のアプリに独自に採用した技術はある?
佐野将史エンジニア 特別に高度な技術を用いているわけではない。画面遷移が滑らかに動くように、2段階で遷移するところと、1ステップで変わるところなど、利用者の利便性に合わせて遷移をするように、細部にまでこだわって作り込んでいる。
また、画面を一つ一つ見ていただければ、『こんなところまで』と思われるような部分にもこだわって丁寧につくっていることが分かっていただけると思う。例えば、画面のピンク色の背景は、実は桜の花びらの色で、上下に分かれているが、合わせるとピッタリ画面が1枚になっているなど、デザインの部分でも、きっちりと作り込んでいる。
井上昌洋エンジニア iPhoneアプリの開発の前に、ブラウザのサファリ対応版を開発しているが、サファリ版と今回のアプリが2つでひとつのようなところがある。Yahoo!ファイナンスを利用していた方が、そのまま、外出先でも自分が使っていた機能を、そのまま持ち出すような感覚で使っていただけるように作った。
高橋 今回、アンドロイド版アプリもリリースしたが技術的な面では、アンドロイド版には、アンドロイド独自の技術であるウィジェット機能を使えるようにしてある。また、アンドロイド版には、お試し機能的に、手描きで好みのチャートの図柄を描いてもらって、そのチャートの形に似たような動きをしている銘柄のチャートが出てくるような手描きチャート検索機能を搭載している。
アプリの開発にあたっては、ミニ改修、ミニ機能追加というのは、継続的に実施していくものだと考えている。基本的な操作性や利便性を維持したままで、より豊かな機能を持ったアプリとして進化させていきたい。
――ユーザーへのメッセージは?
福士 スマートフォンのアプリは、パソコンと比較すると、「移動時間」「スキマ時間」に利用していただくサービス。それだけに、「パッと情報がでる」「スムーズに使える」ということにこだわって作りました。みなさまの使ってみての感想を待っています。ご要望に応え続けることで、一日に何度も何度も使っていただけるアプリとして末永く使っていただけるようになりたい。
佐野・井上 今回リリースするアプリは、アプリを起動させて使うのが楽しくなると思っていただけるように、細部までこだわりました。今後も、より使いやすいアプリを目指し、改良していく予定です。
【編集後記】 アプリ開発にあたって「Yahoo! JAPANの利用者の目は厳しい」ということを開発チーム全体で共有している。日本一の情報ポータルサイトであるYahoo! JAPANならではのプレッシャーだろう。しかも、めざしたのは、ほしい情報が「パッとわかる」操作性。出来栄えのほどは、ユーザー個々の感想にゆだねられるが、Yahoo! JAPANでは、ユーザーの声を生かして、アプリのバージョンアップや、新機能の開発を進めるという。ユーザーは是非、アプリを実際に体験し、開発チームに「厳しい声」をぶつけてほしい。そして、「最高のファイナンス系アプリ」として進化する姿を見てみたいものだ。(聞き手・編集担当:徳永浩)
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