22日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落。朝方の売りが一巡したあとは下げ渋る動きとなったが、原油高に伴う国内物価の上振れ懸念から上値は重かった。

 米国とイランは21日にスイスで戦闘終結に向けた協議を行ったが、トランプ米大統領は自身のSNSに「イランがレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの戦闘をやめさせなければ、イランとの戦争を再開する」と投稿。中東情勢の先行き不透明感から原油価格の先高観が再燃し、債券先物にはインフレ圧力の高まりを警戒した売りが先行した。ただ、米国とイランによる協議の行方を見極めたいとのムードが広がるなか、寄り付き直後に127円46銭をつけたあとは下げ幅を縮小。足もとでの株価上昇で年金基金などが資産配分(基本ポートフォリオ)を最適化するために債券買いに動くとの思惑が高まりやすいことも下げ渋りにつながったようだ。

 午前11時の先物9月限の終値は、前週末比3銭安の127円72銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前週末に比べて0.015%高い2.660%で推移している。

出所:MINKABU PRESS