松本デジタル相(3月27日、東京都千代田区で)

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 松本デジタル相は3日午前、米新興企業アンソロピックの最新AI(人工知能)モデル「クロード・ミュトス」へのアクセス権が、日本政府に付与されたと表明した。

 システムの脆弱(ぜいじゃく)性(弱点)を発見する能力が極めて高いミュトスを積極的に活用し、サイバー攻撃への対策を強化する構えだ。

 片山金融相は2日、アクセス権が日本の一部金融機関にも付与されたことを明らかにした。アンソロピックは同日、ミュトスの提供先として新たに15か国以上の約150機関を追加すると発表したが、片山氏はこの中に日本の一部金融機関も含まれると説明した。これまで提供は米IT大手などに限定されていた。

 首相官邸で記者団の取材に応じた松本氏は、「日本政府を含む同志国へのアクセス拡大がなされたことを歓迎したい。扉が開いたのは大きな一歩だ」と語った。

 政府は今後、金融機関など基幹インフラ(社会基盤)事業者の防御を固めるため、各企業やベンダー(IT製品メーカー)と連携してプログラム修正などを急ぐ方針だ。松本氏は「ミュトスだけが全部ではない。重層的にやることが必要だ」と述べ、他企業のAIモデルの活用も進める考えを示した。