ロッテのグレゴリー・ポランコ(C)Kyodo News

写真拡大

 「難しい時がありましたけど、健康でいることが一番大事かなと思います」。

 ロッテのグレゴリー・ポランコは開幕から1ヶ月が経過したここまでをこのように振り返った。

 ポランコはロッテに加入した1年目の23年に球団では86年の落合博満氏以来となる本塁打王に輝き、翌24年もチームトップの23本のアーチを描いた。昨季は5月6日に移籍後初めて一軍登録抹消するなど、一、二軍を往復。6月28日に再昇格すると、同日のソフトバンク戦で「練習した成果だと思うので、センター方向に打てれば、逆方向に飛んでいけばいい感じです」と手応えの一発を放ったが、6月29日のソフトバンク戦を最後に、右肩を痛め離脱。右肩を手術し、昨季は移籍後ワーストの39試合の出場にとどまり、打率.201、5本塁打、13打点と不完全燃焼で1年を終えた。

 今年の春季キャンプは2月1日から参加し、対外試合も初戦の2月14日のDeNAとの練習試合から出場。オープン戦では14試合に出場して、打率.324、2本塁打、5打点としっかりと結果を残し、開幕を迎えた。

 3月27日の西武との開幕戦に『4番・指名打者』で出場すると、2−1の8回二死走者なしの第4打席、糸川亮太が2ボールから投じた3球目のシンカーをライトホームランラグーンに飛び込む今季第1号ソロ。最高のスタートを切ったが、3月29日の西武戦の第2打席から4月2日の日本ハム戦にかけて12打席連続ノーヒット。

 4月3日のソフトバンク戦に代打で安打を放つと、5日のソフトバンク戦では今季初の猛打賞を達成した。この時期、バットの芯の部分が通常のバットよりも太くなっている“トルピードバット”を使用していた。

 その理由についてポランコは「ピッチャーの相性もありますし、自分の状態もあるので、それに合わせて使い分けています」と説明した。

 4月16日の日本ハム戦では、3−3の6回二死一、三塁の場面に山本大斗の代打で登場し、「ピッチャーが速い球なのは分かっていたし、ああいうシチュエーションなので、ゾーンで勝負してくると思ったので積極的に行こうと思いました。初球はファールになったけど、変わらず積極的に打ちにいけました。ランナーを返すことができてめちゃくちゃよかったで」と、齋藤友貴哉が1ボール1ストライクから投じた3球目の外角155キロのストレートをレフト前に弾き返す決勝の適時打。

 4月29日の楽天戦、1−2の4回無死走者なしの第2打席、「アグレッシブに行けたわ。考えすぎないように、持ってるもの以上の力を入れずに打てました。1打席目で力が入っていたので、リラックスしていい結果がでたで。トッポ最高や!」と、前田健太が投じた初球のストレートをライトポール直撃の第2号ソロ。ライトポール直撃の本塁打を放ち、トッポ1年分をゲット。

 5月3日の西武戦で2安打1打点、6日のオリックス戦は代打で登場し、マチャドからライト線に二塁打を放った。

 今年は2月1日の春季キャンプから参加し、例年に比べて体の動きが良かったりするのか訊くと、「より日本に長くいるなというのはあります。体の感じとしては例年よりも良いかなと思います」とのこと。

 チームは西武との開幕3連戦に勝ち越したが、その後は苦しい戦いが続いている。「もちろん全員勝ちたいですし、自分も勝つためには与られたところで自分の仕事をしっかりするべきことだと思いますので、そこに向けてやっていきます」。チームが課題にしている長打、ここぞの場面での1本に期待したいところだ。

取材・文=岩下雄太