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新事業の第1弾

ボーフェンジーペン家は、アルピナブランドをBMWに売却して以来初となるオリジナルの新型車が30万ポンド(約6400万円)を大幅に上回る価格になることを明らかにした。ベントレーやアストン マーティンに対抗する構えだ。

【画像】ボーフェンジーペン家の新たな挑戦【新型のラグジュアリークーペ『ザガート』を詳しく見る】 全21枚

昨年、イタリアの名門イベント「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」で初公開された新型『ボーフェンジーペン・ザガート』は、BMW M4をベースとするモデル。圧倒的なパフォーマンスと洗練性の融合という、アルピナの伝統的なスタイルを忠実に継承する。


ボーフェンジーペン・ザガート    ボーフェンジーペン

ブランド名はボーフェンジーペン、車名はザガートとなる。この車名はデザインを手掛けたイタリアのデザイン会社ザガートにちなんだものだ。わずか99台の限定生産で、本拠地ドイツでの価格は36万9495ユーロ(約6920万円)からとなっており、フェラーリ・プロサングエとほぼ同額である。

コンセプトは似ているものの、より大排気量のベントレー・コンチネンタルGT、アストン マーティン・ヴァンキッシュ、フェラーリ・アマルフィといったモデルよりも大幅に高い価格設定だ。

幅広いカスタマイズ

この高価格は、同車の希少性と高度なカスタマイズ性を反映したものだ。ボーフェンジーペンによれば、ミュンヘン近郊のブッフローエ本社において、主にカーボンファイバー製の特注パーツを手作業で組み立てるのに250時間以上が費やされているという。

また、新たに導入されたコンフィギュレーターを通じて幅広いカスタマイズが可能であり、同じ仕様の車両は2台と存在しない。


ボーフェンジーペン・ザガート    ボーフェンジーペン

ボーフェンジーペンは次のように述べた。

「オプションのラヴァリナ・フルレザーインテリア(130時間以上の手作業を要する)から、クリアコート仕上げのカーボンファイバーによるスタイリッシュなエクステリアアクセント、あるいは『Bovensiepen』の刻印が施されたお好みの色のブレーキキャリパーに至るまで、お客様のご要望はすべて当社のワークショップで実現されます」

秋の納車開始に向けて「数千kmに及ぶテスト走行」を終えるなど、開発は最終段階にある。

一方、今年初めにアルピナブランドを傘下に収めたBMWグループは、その新世代モデルの投入準備を進めている。M部門とロールス・ロイスの間にアルピナを位置づけ、BMWモデルをベースに高性能かつラグジュアリーな派生モデルを展開する。7シリーズとX7をベースとする第1弾は5月15日に発表予定だ。

BMW M4を大幅改造

新たなオーナーの下でアルピナが再構築される中、創業一族であるボーフェンジーペンは「洗練されたドライビングへの情熱を体現する卓越した自動車メーカー」となることを目指している。

新型ザガートはBMW M4を大幅に改造したもので、トレードマークであるダブルバブルルーフをはじめ、フロントからサイド、リアにかけて独自のスタイルに仕上げられている。


ボーフェンジーペン・ザガート    ボーフェンジーペン

BMW製の3.0L直列6気筒エンジンが搭載され、最高出力611ps、最大トルク71.3kg-mを発生。0-100km/h加速タイムはわずか3.3秒、最高速度は300km/hを超えるとされる。

専用設計のビルシュタイン製ダンパーは、3つのドライビングモード(コンフォート、スポーツ、スポーツ・プラス)に設定可能で、「際立った快適性からスポーティな走行まで幅広い領域」をカバーするとされている。また、アクラポヴィッチの軽量なチタン製ツインマフラーも採用されており、標準品よりも40%軽いという。