ロッキーがアカデミー助演男優賞候補に?『プロジェクト・ヘイル・メアリー』人形遣いがノミネート方針

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映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』で主人公ライランド・グレースの相棒となったロッキーに、アカデミー賞助演男優賞の可能性が出てきた。

厳密には、ロッキーのパペティア(操り人形師)のジェームズ・オルティスが助演男優賞ノミネートに提出されるということだ。

米によると、現行ルールのもとでオーティスの仕事はアカデミー賞の演技部門における選考対象となり、Amazon MGMは助演男優賞でのキャンペーンを視野に入れているという。さらにSAG賞でも対象になる一方、ゴールデングローブ賞の現行ルールでは対象外とされる。

ロッキーは、ライアン・ゴズリング演じるライランドが宇宙で出会う、岩のような姿をした多脚の異星人だ。映画ではCGだけに頼らず実際のパペット表現が重用されており、オーティスはその操演だけでなく、現場でロッキーの台詞も担当。米の取材では、ゴズリングが「ジェームズ・オーティスこそ本当の驚きだった」と語り、オーティスがキャラクターを深く理解していたため、2人は役のまま長時間にわたって即興を重ねていたことも明かされている。

オーティス自身も、撮影ではロッキーが画面に映る場面の多くで実際にパペットを操演していたと説明している。視覚効果によって操演者やロッドが消されているものの、現場ではパペットを使った実演が土台になっており、デジタル技術とライブ操演を組み合わせる形でロッキーの存在感が作り上げられた。劇中で耳にするロッキーの台詞も、多くは現場で録音されたオーティスの演技がベースになっているという。

そもそもオーティスは当初、あくまで撮影現場でロッキーを動かすパフォーマーとして参加していた。しかし、監督のフィル・ロード&クリストファー・ミラーは、ライアン・ゴズリングとの相性や即興でのやり取りを通じて、そのままロッキーの声としても起用。結果としてロッキーは、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』における感情面の核を担う存在になった。

パペティアの仕事がアカデミー賞の演技部門に絡むという今回の動きは、賞レースの観点から見てもかなり異例だ。もっとも、SAG-AFTRAではパペティアが principal performer として扱われることが案内されており、今回SAG賞で対象とされるのもその延長線上にあるとみられる。批評家賞では明確な排除規定がないとも伝えられており、今後の賞レースでロッキーの存在がどこまで食い込むのか、注目が集まりそうだ。

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