アメリカ企業Blue Origin(ブルー・オリジン)は、日本時間2026年4月19日に「New Glenn(ニューグレン)」ロケットの3回目の打ち上げを実施しました。搭載されていたアメリカ企業AST SpaceMobile(以下AST)の通信衛星は予定通りの軌道に投入されなかったことを、Blue OriginとASTが報告しています。


打ち上げに関する情報は以下の通りです。


打ち上げ情報:New Glenn (NG-3)

・ロケット:New Glenn
・打ち上げ日時:日本時間 2026年4月19日20時25分
・発射場:ケープカナベラル宇宙軍基地(アメリカ)
・ペイロード:BlueBird 7


BlueBird 7はASTが開発した通信衛星で、Direct-to-Device(D2D※)用に面積約2400平方フィート(約223平方m)の大型アンテナが搭載されています。ASTによると、低軌道における商用通信アレイとしては最大級のサイズとされています。


※…宇宙空間の人工衛星と地上のスマートフォンが直接通信を行う技術。専用のアンテナを必要とせず、既存の端末をそのまま利用できる。Direct-to-Cell(D2C)とも。


ロケット上段で問題発生か

今回のNG-3ミッションでは、2025年11月に実施された前回のNG-2ミッションで使用されたブースター(1段目)が再使用されました。リフトオフから3分余り後に上段(2段目)を分離したブースターは、リフトオフから9分20秒後頃、待機していた回収船へランディングすることに成功しました。


一方、飛行を続けた上段は1回目のエンジン燃焼までは順調に推移していたものの、その後に何らかの問題が発生した模様です。BlueBird 7は上段から分離されましたが、予定されていた軌道(高度460km・軌道傾斜角49.4度の円軌道)には投入できず、軌道から離脱することになったとASTは述べています。


関連画像・映像

【▲ AST SpaceMobileの通信衛星を搭載して打ち上げられたNew Glenn(ニューグレン)ロケット。Blue Originのライブ配信から(Credit: Blue Origin)】
【▲ 上昇するNew Glenn(ニューグレン)ロケット。Blue Originのライブ配信から(Credit: Blue Origin)】
【▲ New Glenn(ニューグレン)ロケットの上段(2段目)から見たブースター(1段目)分離時の様子。Blue Originのライブ配信から(Credit: Blue Origin)】
【▲ 回収船へのランディングに成功したNew Glenn(ニューグレン)ロケットのブースター(1段目)。Blue Originのライブ配信から(Credit: Blue Origin)】


 


文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部


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Blue Origin (X)AST SpaceMobile - AST SpaceMobile Addresses Today’s Orbital Launch of BlueBird 7 on the New Glenn Launch Vehicle (Business Wire)