工藤会トップの代表者責任認め、元幹部による恐喝事件で野村悟総裁らに賠償命令…福岡地裁
特定危険指定暴力団工藤会(本部・北九州市)元幹部による恐喝事件の被害者が、同会トップで総裁の野村悟被告(79)(無期懲役判決、上告中)らに損害賠償を求めた訴訟で、福岡地裁(島田英一郎裁判長)は20日、野村被告らに請求通り約1450万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
訴状によると、元幹部の男(58)は被害者から2018〜22年に計1200万円を脅し取ったとして23年に実刑判決を受け、確定した。訴訟で被害者側は男が当時、同会幹部であることを利用して金銭を脅し取っており、野村被告には暴力団対策法に基づく代表者責任があるなどと主張した。一方、野村被告側は「総裁は隠居的な立場だった」として代表者には当たらないとし、棄却を求めていた。
福岡県警は23年度から組員による組織的な詐欺や脅迫事件などの被害者を対象に、提訴に向けた調査などの弁護士費用を負担する制度を全国で初めて導入しており、被害者側はこの制度を使って提訴していた。
