グーグルが不正広告83億件阻止、ジェミニで検知能力高まり99%を配信前に停止
【ニューヨーク=木瀬武】米グーグルは16日、インターネット上で2025年に削除したり掲載を防いだりした不適切な広告が世界で83億件あったと発表した。
前年から6割増えた。自社の生成AIモデル「ジェミニ」の精度が向上して検知能力が高まり、99%は配信前に停止したとしている。
グーグルが公表した報告書によると、不適切な広告のうち、最も多かったのがマルウェア(悪意のあるプログラム)による不正な手法で利用者を詐欺サイトなどに誘導する広告で、12億9000万件だった。個人の経済的困窮や健康状態などにつけ込んで個人情報を不適切に利用した広告も7億5500万件と、増加傾向にある。
グーグルは虚偽広告などを利用規約で禁じており、2490万件の広告主アカウントを規約違反で停止した。
生成AIを悪用した広告が増える一方で、グーグルの検知機能の向上により「AI対AI」の攻防となっている。グーグルは「悪質な広告主は生成AIで欺まん的な広告を大量に作成している。我々もジェミニでリアルタイムに検知し掲載を防ぐ取り組みを広げていく」としている。
