(※写真はイメージです/PIXTA)

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「長生きすればするほどお金が足りなくなる」という不安は、新NISAの活用法ひとつで解消できるかもしれません。40代から60代まで、中高年になってから始めても資産を長持ちさせるルートは存在します。本記事では、SNSで多くの初心者の背中を押し続けている投資家・たけ氏の著書『月1万円からの損しないはじめかた 新NISAでお金を増やしましょう』(KADOKAWA)より、「一生お金が減らない仕組み」を構築するための、具体的かつ現実的なステップを提示します。

40〜60代でも間に合う!「じぶん年金」のつくりかた

「もう若くないから、投資で老後資金をつくるなんて無理……」とあきらめる必要はありません。

大切なのは、さっさと投資をはじめて65歳や70歳まで積立投資は続けて、それ以降は積立投資を停止すること。そこから取り崩しに入りますが、このタイミングで「すべて売却して現金化しない」ことが大事です。

新NISAで運用を続けながら、毎月少しずつ売却していく。この「運用継続型取り崩し」を行えば、資産は想像以上に長持ちします。一括で売却して現金化して銀行預金に預けてしまうと、年0.3%程度しか増えず物価上昇に負けます。全世界株式やS&P500の追加投資をせずとも、保有したままで運用を継続し年9%のリターンを老後も狙っていくことで、亡くなるまでの総取り崩し額を最大化させることが大事です。

年利9%を実現する「インデックス・ファンド」×「積立」

「どうやって年利9%なんて実現するの?」って思う人もいるかもしれない。しかしその答えは極めてシンプルです。

「インデックス・ファンド」を使った長期×積立×分散投資

ただこれだけです。

個別の企業を一点買いして「上がるか下がるか」を当てるギャンブルではありません。「市場全体の成長」を丸ごと手に入れる手法なので、初心者でも最初からプロと同じ土俵で戦えるのです。では、インデックス・ファンドの中でも代表的な2つの「王道ファンド」を紹介しましょう。

[図表1]インデックス・ファンドの最強の指数 出所:『月1万円からの損しないはじめかた 新NISAでお金を増やしましょう』(KADOKAWA)より抜粋

新NISAで選ぶのは、どちらかで十分です。なぜならどちらも過去の実績では、20〜30年の長期保有で年平均10%程度のリターンを出してきたからです。

もちろん毎年10%ずつ連続してキレイに上がるわけではありません。マイナス20%の年もあれば、プラス30%の年もあります。またリーマンショックのように「〇〇ショック」と名前がつくような暴落では50%下落することもあります。ただ、その荒波を乗り越えた先にある「平均」が10%前後になるという意味です。

「でも、具体的にどの銘柄を買えばいいの?」

「全世界株式ってたくさんあるけど、どれが正解?」

よくいただく質問です。実は「全世界株式」や「S&P500」というのは、あくまで投資の「指数(インデックス)」の名前であって、商品名ではありません。

[図表2]S&P500の投資期間と年平均リターンの散らばり方(1950〜2020年) 出所:『月1万円からの損しないはじめかた 新NISAでお金を増やしましょう』(KADOKAWA)より抜粋

ここでは、僕がフォロワーさんにも自信を持って推奨している、「手数料が最安クラスの鉄板銘柄」を具体的に紹介します。世界中の約2,500社にまるごと投資したいなら、全世界株式を選べば間違いありません。

「全世界株式(オルカン)」の鉄板銘柄

図表3で紹介している2つの銘柄が僕のオススメです。いずれも手数料が最安クラスの鉄板銘柄ですが、実際にどっちを選ぶべきなのか、僕の判断基準を紹介します。

[図表3]全世界株式型で選ぶべき2つのインデックス・ファンド 出所:『月1万円からの損しないはじめかた 新NISAでお金を増やしましょう』(KADOKAWA)より抜粋

年利9%の複利を最大限に活かした出口戦略

【ケース1】40歳から65歳まで月3万円を投資に回すと…

40代はまだ「時間」という武器が残っています。少額の積立でも、複利がしっかり効いてきます。

投資プラン:毎月3万円

運用期間:25年間(40歳〜65歳)

65歳時点の資産額:約3,195万円

取り崩しプラン:毎月20万円(年240万円)

65歳で全額現金化してしまうと、毎月20万円引き出せば約13年(78歳)で底をつきます。しかし、年利9%で運用を続けながら引き出すと、なんと資産は減るどころか増え続け、一生涯20万円を受け取ることが可能です。

【ケース2】70歳まで現役続行、50歳から投資を始めた場合の驚きの資産額

50代からは、少し入金力を高めることで、短期間でも大きな「じぶん年金」をつくれます。

投資プラン:毎月5万円

運用期間:20年間(50歳〜70歳)

70歳時点の資産額:約3,217万円

取り崩しプラン:毎月25万円(年300万円)

70歳から毎月25万円を取り崩しはじめても、運用(年利9%)を継続していれば、99歳まで毎月25万円の取り崩しが可能になります。50代からでも「70歳まで働く・運用する」と決めれば、老後の景色は劇的に変わります。

【ケース3】60歳で退職金のうち300万円を一括運用して70歳以降の「じぶん年金」をつくる

60代からのスタートでも、退職金などの一部を一括投資に回すことでじぶん年金をつくれます。

投資プラン:一括300万円+毎月3万円

運用期間:10年間(60歳〜70歳)

70歳時点の資産額:約1,283万円

取り崩しプラン:毎月10万円(年120万円)

1,283万円という数字は、現金だと10年(80歳)でなくなりますが、運用を継続すれば、99歳まで毎月10万円の取り崩しが可能になります。ただし、積立投資の期間が10年とやや短いため、退職金の一部を現金として残しておいて万が一の暴落に備えておくことが大事です。

証券会社の「定期売却サービス」を活用するのもアリ

SBI証券や楽天証券などの「投資信託定期売却サービス」を使えば、設定した金額を自動で売却して口座に振り込んでくれます。一度設定すれば、あとは文字通り「じぶん年金」として受け取るだけです。定期売却サービスを使うメリットは以下2つあります。

1 「感情を完全に排除できる(心理的メリット)

インデックス投資で難しいのは「買うこと」ではなく「売ること」です。株価が上がっているときは「もっと上がるかも」と欲が出て売れず、下がっているときは「損をしたくない」と恐怖で売れません。手動で売却しようとすると、毎回この「欲と恐怖」との戦いが発生します。定期売却サービスは、あなたの代わりに機械が淡々と作業をこなしてくれるため、投資につきもののストレスから解放してくれます。

2 「定額定率か。自分に合った受け取り方を選べる

SBI証券や楽天証券では、主に2つの設定方法が選べます。どちらかに設定すると一気に実用的になります。

定額売却

→毎月決まった金額(例:10万円)を受け取る

毎月決めた金額を取り崩すので、株価の上下に左右されないため、家計の管理がしやすく、生活費の補塡に最適です。ただし、暴落時でも一定額を取り崩していくので、定率売却よりも資産が早く尽きる可能性があります。

定率売却

→毎月決まった割合(例:月0.3%、年4%)を受け取る

株価が上昇したときは多く取り崩して、下落したときは少なく取り崩すことになるので定額売却と比べて資産寿命が長くなります。ただし、毎月の取り崩し額が一定ではないので、暴落時は取り崩す金額が少なくなるので生活費がカツカツになる可能性もあります。

たけ

投資家