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14日早朝、大分県日田市の牧場で21歳の外国人技能実習生が意識不明の重体で倒れている姿で見つかりその後、死亡が確認された。

死亡した外国人技能実習生はカンボジア国籍で、他の従業員と一緒に作業にあたっていた。だが、作業中に何らかの原因で牛と柵の間に挟まってしまい心肺停止に陥ったものと見られている。

ネットでは本事件をきっかけに「牛」という動物および、牛をきっかけにした事故について、その危険性が改めて見直されることになった。

事実、農林水産省では「牛による事故」について酪農家などに、2012年前後から聞き取り調査などを実施しており、データによるとつなぎ飼い農家(牛舎内でロープやチェーンで牛をつなぐ飼育法)で84%、放し飼い農家(牧草地で自由に歩き回らせる飼育法)では96%と9割近くの酪農家が牛による接触事故が発生していたことを明らかにしている。

また、けがを負った際に医師の診察を受けたケースは50~70%ほどに留まっており、2~3人にひとりはけがの自覚がありつつも診察を受けなかったというデータが残っている。

酪農家は早朝から夜まで、牛の世話(餌やりや搾乳)をする必要があり、しかも365日ほぼ休みがない状態になるという。そのため、牛の世話を続けるために大けがを負っても入院どころか病院にも行くことができない酪農家も少なくないようだ。

だが牛も人間もお互いに生き物であることは変わらないため、けがや病気になった際には適切な治療を受ける必要がある。酪農家の数が減少している今こそ、医療や保険制度の見直しが必要なのではないだろうか。