慶應卒の女性が広告代理店を辞めてまでアイドルを目指したワケ。名門校に合格し、沖縄から東京に「家族で移住」した経験も
――個人で売れたいというより、グループで活動したい?
夏目志穂:そうですね。経歴の特異さから、ありがたいことにインタビューのお話をいただいたりもしますが、Palette Paradeがもっと勢いをつけるための起爆剤になれたらという思いが強いです。夢はこのグループで武道館の舞台に立つことです。
――最後に夏目さんが活動のなかで大切にしていることを教えてください。
夏目志穂:ファンに注目することでしょうか。たぶん、ほとんどのファンの方々を私は認識していると思います。単純に、私を応援してくれている人がどんな人なのか、興味があるんですよね。ライブは土日も平日もやりますが、ライブ後には特典会という交流の時間がとれて「どんな方なんだろう」と思っていろいろ話せるのが嬉しいですね。私ももとはアイドルが好きなファンの側でしたし、同じくアイドルを推す人間として、一丸になれたらなと思います。
屈託ない笑顔とは、夏目さんの笑顔をいうのだろう。「こうやって生きていく」と決めたら、脇目もふらずに突き進む。周囲はたちまち巻き込まれ、いつの間にか彼女を応援している。そんな幸福な渦の中心に彼女はいる。アイドルの道は平坦ではないが、その険しさも彼女ならきっと鼻歌まじりで攻略し、あの純白の笑顔で人々を魅了するのだろう。
<取材・文/黒島暁生>
【黒島暁生】
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
