メ~テレ(名古屋テレビ)

長引くイラン情勢悪化は、医療の現場にも影を落としています。名古屋の歯科クリニックでは、石油由来の医療用品を安定して確保できるか、頭を悩ませています。

長引くホルムズ海峡の封鎖で、「モノ不足」をめぐる不安の声は名古屋の医療現場からも――。

名古屋市瑞穂区の「すずき歯科」。

1日に約100人の患者が訪れるこちらの歯科クリニックではいま、“あるもの”の不足が懸念されています。

それが――。

歯の治療に使う、麻酔の道具や衛生用品などです。

「歯科材料というのは、海外の輸入に頼っている部分が大きいので、ウイルスや細菌がない状態にして患者さんに届ける滅菌バッグや、患者さんの前にかけるエプロンや紙コップも、今注文がしづらい状況が続いている」(すずき歯科 鈴木良典 副院長)

イラン情勢を受け、消耗品のネット注文ができない時も…

この歯科クリニックでは、歯を削る道具などを消毒するための滅菌バッグやグローブなどの消耗品を、主にネット通販で仕入れています。

ところが、イラン情勢を受けた供給不安から3月以降、利用している通販サイトでの注文が急増。

現在は注文ができなかったり、数量が絞られたりするものも出ているといいます。

「これが長期的に続くと、当院も治療の制限をしなければいけない可能性が出てくる。(歯科治療の)重症度に合わせて、患者さんに麻酔をするかしないか、その取捨選択も必要になってくる可能性がある」(鈴木副院長)

必要な物資が手に入りにくくなったコロナ禍の反省から、こうした消耗品は、もともと半年分ほどを確保しているといいます。

ただ、この状態が続くと診療にも影響が出かねません。

治療の質や安全性にも直結するだけに、危機感を抱いているといいます。

「患者様の健康を守るために、僕らは歯科治療を行っているので。国民の健康を害するような状況が続くというのは、あまり好ましくない」(鈴木副院長)