「AnimeJapan 2026」の様子

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 120社以上の出展社が集結した世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2026」が、3月28日・29日の2日間にわたり東京ビッグサイトで開催された。会場は東展示棟に加え、南展示棟や屋上展示場まで拡張され、過去最大規模での実施となった。

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 2014年に始まり今回で13回目を迎えた「AnimeJapan」。来場者数15万人超を記録した本開催の中から、本稿では各社の個性が光る展示に焦点を当て、見どころを絞って紹介していく。

■東映アニメーション まず大きな注目を集めていたのが「東映アニメーション」ブースだ。『DIGIMON BEATBREAK』、『ドラゴンボール超 ビルス』、『名探偵プリキュア!』など、放送中作品を含む多彩なラインナップが一堂に会し、同社の存在感を強く印象づけていた。なかでも『ONE PIECE』コーナーでは、4月5日よりフジテレビ系で放送開始となる新章「エルバフ編」に向け、映像と立体展示を組み合わせた演出で新キャラクター・ロキをアピール。来場者の関心を大きく引き寄せていた。

■ANIPLEX そして「ANIPLEX」ブースでは、2026年のプロジェクトを紹介する「プロモーションリール」を体感型コンテンツとして展開。『魔法使いの夜』『鬼滅の刃』『テイルズ オブ』シリーズの3作品をもとに、テーマの異なる全5ルートを楽しめる構成となっていた。没入感の高い演出が来場者の関心を集め、ブース前には長蛇の列ができるなど、大きな賑わいを見せていた。

■サイバーエージェント 一際異彩を放っていたのが、「サイバーエージェント」ブースで展開されたTVアニメ『天幕のジャードゥーガル』のコーナーだ。7月よりテレビ朝日系全国24局ネット“IMAnimation”枠およびBS朝日にて放送予定の本作は、13世紀のモンゴルを舞台とした作品。ブースでは等身大パネルに加え、作中の世界観を再現したゲルが設置され、来場者が実際に中に入れる仕様に。作品の空気感を体感できる展示として、強い存在感を放っていた。

 実際に中に入ってみると、外観の印象以上に広々とした空間が広がっており、原作ファンである筆者としても思わず胸が高鳴る体験となった。ゲル内では作品映像も上映されており、つい長居してしまうほどの居心地の良さが印象的だ。他のブースとは一線を画す魅力が感じられる展示となっていた。

■KADOKAWA また、「KADOKAWA」ブースでは「KADOKAWA ANIME FANTASY FOREST」と題し、“ファンタジーフォレスト”をコンセプトに同社のアニメ作品が集結。4月8日よりTOKYO MX、AT-Xほかで放送開始となる『Re:ゼロから始める異世界生活 4th season』をはじめ、『【推しの子】』『メダリスト』『死亡遊戯で飯を食う。』など、計10作品の特別展示が展開されていた。

■スタジオぴえろ 「スタジオぴえろ」ブースでは、4月5日よりTOKYO MXほかにて分割2クールで放送されるTVアニメ『ルルットリリィ』を中心に展開。あわせて、“ぴえろ魔法少女シリーズ”のヒロインが集結した「ときめきフォトビジュアル」の展示も行われ、シリーズの系譜を感じさせる構成となっていた。

 さらに、1983年に放送がスタートした第1作『魔法の天使クリィミーマミ』と、それに続く第2弾『魔法の妖精ペルシャ』に登場するステッキも展示。歴代作品の象徴的アイテムを間近で楽しめる内容となっていた。

■Production Works Gallery また、アニメ制作の裏側を多角的に紹介する恒例企画「Production Works Gallery」では、今年は「プロデューサー」にスポットを当てた展示が展開された。『SPY×FAMILY』の里野健太(東宝)をはじめ、各社の現役プロデューサーによるインタビューが並び、作品ごとの制作背景や役割の違いを知ることができる内容となっていた。

 会場では、企画立案から宣伝、アニメーション制作、音響、音楽まで、各工程におけるプロデューサーの仕事を丁寧に解説。さらに、「ご飯はいつ食べているのか」といった率直な疑問に答えるQ&A企画など、現場のリアルに触れられる展示が来場者の関心を集めていた。加えて、実際に作品のキャッチコピーを考える体験コーナーも設けられ、来場者が制作の一端を体感できる工夫も見られた。

 多彩な展示と体験型コンテンツが揃った「AnimeJapan 2026」。作品の魅力はもちろん、その裏側にあるクリエイションにも触れられる場として、アニメの“今”を多角的に体感できるイベントとなっていた。(文=佐藤アーシャマリア)