【センバツ】三重・上田晴優 ゴロ量産で8回2/3を零封 眼窩底骨折乗り越え春夏通算30勝呼んだ!
◇第98回選抜高校野球大会第5日 1回戦 三重2―0佐野日大(2026年3月23日 甲子園)
三重の「ゴロ魔神」が春夏通算30勝となる節目の一勝をもたらした。背番号18の左腕・上田晴優(せいゆう、3年)が8回2/3を無失点。「持ち味は打たせて取る投球。押すより変化球も低めに集めることを意識した」と胸を張った。26個のアウトのうち内野ゴロが17(犠打1含む)。最速133キロながら無四球と抜群の制球力で打者を手玉に取った。
アクシデントを乗り越えた。昨秋のブルペンで捕手からの返球が左目に直撃し、眼窩(がんか)底骨折を負った。一時的に視力が低下。練習は1カ月できず、東海大会は準決勝以降をベンチで見守った。「めちゃくちゃ不安でした」。先も見えないどん底の中で支えてくれたのが家族。「この経験も絶対に春に生きるから」。温かい言葉に涙がこぼれ、リハビリ期間も前を向くことができた。
完投は練習試合でも1度しかなく、次戦を見据えたチーム事情から完封目前の99球で余力を残して交代。残り1人を2番手に譲り「完封したら性格的に調子に乗ってしまう。逆に良かった」と屈託なく笑った。東海勢3校がそろって1回戦を突破するのは10年以来16年ぶり。「100点、いや、120点。次は完投したい」。お手本のような投球でチームに勢いをつけた。 (榎並谷 大輔)
