Image: JRdes / Shutterstock.com

AIで有名人を動かして、自分だけの『ジョン・ウィック』風アクションシーンを作りたい人に悲報です。

The Informationによると、ByteDance(バイトダンス)の新型動画生成AIモデル「Seedance 2.0」のグローバル展開が保留になりました。映画スタジオやストリーミングサービスが、著作権侵害をめぐる法的措置を辞さない構えを見せているからです。

有名人もキャラも出し放題にしすぎ

最大の問題は、このAIが「あまりに自由すぎた」こと。

Seedance 2.0の初期バージョンでは、実在のセレブや著作権で保護されたキャラクター、さらには「特定のキャラを演じるセレブ」を動画に登場させることに対する制限が、ほとんど機能していなかったようなんです。

これまでも新しい生成モデルが世に出るたびに著作権争いが起き、それがかえって宣伝効果を生むという皮肉なパターンが繰り返されてきました。

しかし、今回は相手が悪かった。特に声を荒らげているのは、ByteDanceのライバルであるOpenAIと提携しているディズニー。ディズニーって著作権にめちゃくちゃ厳しいですからね…。まぁ、そうじゃないといけないんですけど。

クオリティが高くて業界に激震が走った

Seedance 2.0がこれほど注目を集めたのは、そのクオリティが「絶妙」だったからです。これまでのAI動画といえば、物理法則が崩壊したものばかりでした。しかし、Seedanceはそこそこなクオリティの、なんとか形を保ったアクションを描写できました。

X(旧Twitter)では、トム・クルーズとブラッド・ピットが激しい殴り合いを繰り広げる動画や、時事ネタを扱ったフェイク動画が拡散されました。

こうした事態に、『デッドプール』の脚本家レット・リース氏は、「キャリアを捧げてきた者にとって恐怖以外の何物でもない」と危機感をあらわにしました。

リリース時期は「コンプライアンス次第」の不透明感

直近のRedditでの情報によれば、Seedance 2.0の一般公開は「3月中旬」を目指していたものの、現時点で確定した日付は出ていません。ByteDanceのチームは現在、コンテンツ制限と著作権コンプライアンスの「最終調整」に追われている真っ最中だといいます。

技術の進歩は凄まじいですが、権利関係の整理がつかなければ、私たちの手元に届くのはまだ先になりそう。フェイク動画の精度向上と著作権保護はいたちごっこです。その決着がつくまで、ハリウッド映画を模した自作映画が作れるようになるのは、もう少し先になるかもしれませんね。

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