--配信でもトップランク帯まで到達されたそうですね。

和田桃:配信アプリのランク制度で、最高ランク帯までいきました。実は、ライブ配信でも、明確な目標や夢を口に出していて。「こういうことを目指している」とはっきり伝えて、応援してくださる方に共有していく。

キャバクラ時代と同じで、リスナーさんがどういう気持ちで配信に来てくれるのかを考えて、その時の心情に合わせた言葉をかける。それは変わらなかったですね。

実は、日本酒を造ろうと思ったのは、「リスナーさんと一緒に飲めるお酒を造りたい」というのがきっかけだったんです。リスナーさん達も「面白そう!」と言ってくださって。

--日本酒造りに携わったことがあったのですか?

和田桃:いえ、当時は日本酒造りの経験どころか、実は日本酒の知識も全然なくて(笑)。ただ、日本酒が大好きなだけでした。でも、キャバクラでお酒をたくさん売った経験があるので、お酒を売ることには自信があって。日本酒のことは、あとから勉強したんです。

今は、日本酒事業に集中しているため、以前ほど配信活動はできていません。それでも、昔から応援してくださる方々が、定期的に日本酒を購入してくださるのがとても嬉しいです。

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営業事務からキャバクラ、ライブ配信、そして日本酒事業。一見バラバラに見えるキャリアを歩んできた和田さんだが、その根底には一貫した「営業力」があった。徹底した顧客管理と相手の心情に寄り添った言葉選び。キャバクラで3店舗すべてNo.1を獲得できたのは、高額なシャンパンを売りつけたからではない。何度も通いたくなる「関係性」を構築したからだ。それは「人から応援される力」と言い換えられるかもしれない。

「数ではなく、熱量」。和田さんが大切にしてきたこの姿勢は、日本酒事業でも変わらない。3年前まで日本酒の知識がゼロだった女性が、今ではシンガポールや台湾、アメリカでの販売を展開している。そこにあるのは、業種をこえて通用する「営業の本質」だった。

<取材・文・撮影(インタビュー風景)/オオサキサオリ>

【オオサキサオリ】
ライター、JSA認定ソムリエ。前職では都内の外資系ホテルでソムリエとして勤務。レストランにて著名人・芸能人・富裕層などを接客した経験を持つ。現在はホテル、飲食ジャンルを中心に執筆活動を展開中。X(旧Twitter):@writer_sosk