Photo: 小暮ひさのり

「プロンプト」から「欲望」へ。

今はAIを使いこなせれば効率化を目指せる時代…さんざん言われていますけど、使いこなす前の段階で壁にぶち当たるのがAIの難しさ。

「プロンプト、どう書けばいいの?」とか「この作業はどのAIモデルを使えば…」とかで、実用フェーズまでたどり着けなくないですか? なんとなくで触っても、期待したほど効率化できないぞ?…ってね。うん、ひじょーにわかる。

段取りにもオーダーにも知識や経験が必要で、本来やってほしい「いい感じにやっといて」みたいなことはできないんです。これが現状のAIのもどかしさ。

そこに「雑でいいよ。むしろ雑で来て」と言ってくれるAIがやってきたんです。

Genspark」は混合エージェント系のAI。ぼやっとしたオーダーでも、やりたいことを理解して、複数のAIモデルや機能に割り振ってくれるんだって。

プロンプト職人じゃなくてもOK。なぜ「雑」でも成果が出るの?

そもそもChatGPTでもGeminiでも、「ちゃんと書けば、ちゃんと返ってくる」のは分かるんです。

でも、それぞれの特徴やできることを理解していないと、及第点が出ないんですよね。即使える内容で出力するにはプロンプト職人スキルが求められます。

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この問題を解決したのがGenspark。

ポイントは、ユーザーがモデルの癖を学んで使い分けるのではなく、Genspark側がタスクに応じて複数のAIモデルや機能から最適なものを選び、組み合わせて回す設計にあるところ。

利用モデルを見ると、GPT-5.2系やClaude Sonnet 4.5、Gemini 3 Pro Preview、Grok 4などトップティア級がずらっと並んでいて、「全力で来てるやつだ」ってなりますね。

おかげで、これまでユーザーが「これはClaude向き? いやGemini?」と悩んで、モデルを選んでいた代わりに、Gensparkがベストなパートナー(モデル)に采配してくれるってわけ。つまり、かなりぼやっとなオーダー(雑なプロンプト)でも、きちんとした成果物にまとめてくれる力が強いんだとか。

ほほぉ…ならばやるしかないですね。題して「雑プロンプト選手権」。

どこまで雑なオーダーで、どこまで仕事で使える成果物が出力できるのか? 真っ向から「雑さ」で向かってみました。お前(Genspark)はついてこれるか? 僕の雑さに。

雑プロ選手権 Level 1:ふんわりとした雑さ

今回のルールはシンプル。「わざと雑に頼んで、どこまで仕事に耐えるアウトプットが出るか」を見ます。

【Level 1】「なんか今、テック業界で一番アツいトピックをいくつかピックアップして、他社がどう動いてるか表にして」

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このプロンプト、改めて読むと指示がふわっふわ。

「アツい」って何基準?「いくつか」って何件?「他社」ってどの範囲?なのに「表にして」だけは具体的なアバウトの極み。普通なら「まず条件をください」で止まります。

…が、見てくださいよ。

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Gensparkの「AIシート」、やりきりました。

こちらは条件を細かく指定していないのに、テック業界のトピックが複数ピックアップされて、各社の動きが表の形で整理されています。

内容で驚いたのは、単に検索結果を並べただけじゃないところ。

ニュースの見出しコピペというより、動向をチェックして「企業の取り組み」や「動向」の要点に寄っていて、いちど拾ったトピックを起点に情報を掘り下げている感じがあるんです。

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さらに言えば、この表をエクセルフォーマットで出してくるのが本当に偉い。

Genspark上で修正や書式調整もできるので、「AIが作った叩き台」をそのまま仕上げ作業に持ち込める。ここが地味に効きますねー。

体感としては「AIの回答」じゃなくて、市場調査をアナリストにお願いしたの?と思えるくらいの仕上がりになりました。雑に投げても、納品物の形を出してくるので、こっちは最後に整えるだけ。素晴らしい…。

雑プロ選手権 Level 2:雑な丸投げ

しかし、ここからが本番。「表を作った」だけなら、まだ理解できる。そこで次のステップです。

【Level 2】「この調査結果、情報量が多すぎて読む気になれない。これを3分で内容が理解できる、視覚的に分かりやすいスライド資料に変えて」

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この依頼は、要するに…「読めないから、プレゼン資料にして。しかも3分で理解できるもので」

人間に投げたら「目的と相手は?」「3分=何枚?」「何を残して何を捨てる?」って確認が飛んできます。正しい。正しいんだけど、今それを詰めたくない。

要するに相手に丸投げしたいという、リアルでやったら非難轟々なオーダーだけど、さてGenspark。君はできるかね?

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君ィ! 読みやすいの作るじゃ〜〜ん!

正直、必要な情報がビジュアル的にわかりやすくまとまっていて、一気に理解度が高まりました。というか、この「情報の取捨選択」って、ものすごくカロリーと知識と時間が必要なんですよね。

シートの内容を読み解いて、要点を抜き出して、構成を作って、スライドツールに貼って…って、最低でも2つのアプリを往復しながら情報を理解して組み替えて…と結構なハードワーク。

それが、こんな雑なプロンプトでも、構成と要点の整理まで含めて人間の視点で読みやすい資料が出て来たからビックリですよ。任せきれた感動と「え、そこまでやる?」の驚きの共存。

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さらにヤバいのが音声化。

Gensparkはトピックやリンク、ファイルからポッドキャストを作ることもOK。スライドも「読む」から「聴く」へ転換できるんです。

これ、NotebookLMが得意な方向性ですよね。僕もこれまでは、検索が得意なAIで資料を集めて→NotebookLMに突っ込んで→移動中に聴く、みたいな使い方をしていました。

でも、そうか。お前(Genspark)なら、資料集め→表→プレゼン→音声化まで、同じワークスペースの中でやってくれるのか…。優秀すぎんだろ…。

雑プロ選手権 Level 3:雑に商品企画会議の主力抜擢

最後に究極系の雑プロンプト、さすがに無茶だろう?みたいなオーダーをしてみました。

【Level 3】「クラウドファンディングで購入総額3億円を突破したギズモードとキークロンのコラボトラックボール『Nape Pro』の次にギズモードが売るべき、超クールで実用的なテックガジェットを考えて。ついでにそれがどれくらい売れそうかの市場調査結果と、社内向けのプレゼン資料、製品のビジュアル画像、あとTikTokでバズりそうな紹介動画の台本まで全部一気に出して」

Image: 小暮ひさのり

これ、言ってることは「ゼロから企画・商品を考えて発表しろ」です。

しかも広めるところ(ビジュアル画像やTikTok台本)まで作れって。メーカーの企画業務を超えるレベルの無茶振りで、僕が上司にこんなオーダー出されたら泣いちゃう…。

なのにGenspark、ここで見せてきた混合エージェントの真骨頂。

1つの雑な指示から、リサーチ→分析→企画→資料化→ビジュアル→動画台本まで、連鎖的に「一気通貫(エンドツーエンド)」で生成しはじめました…。

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たとえば最初に出てくるのが市場リサーチ。

このパートが、「うわ、いい仕事してる…」ってなったところですね。過去の『Nape Pro』の成功例からの市場分析を元に、ターゲット層やユースケース、近いカテゴリの市場感、価格帯の妥当性、訴求の切り口まで理詰めで攻めてくるもんだから、納得性が高い。

少なくとも、社内で「この方向で検討しよう」って言えるだけの材料が並んでいました。そして、そのまま…

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説得力マシマシなプレゼンスライドを同時に出力。

これがすごいのは、単に「スライドにしました」じゃなくて、構成がちゃんと社内プレゼンの型に寄っているところ。勝ち筋分析や市場成長率の見立てがあって、提案があって、根拠があって、展開案がある。つまり「読ませる」ではなく「通す」資料の顔をしてる印象です。

さらに…

Image: 小暮ひさのり

製品ビジュアルもちゃーんとご用意。

世界初公開、これがギズモードの超クールで実用的なテックガジェット第2弾「FlowDock」。AIが言うには、スマホのQi2充電ステーションとハブとE-Inkディスプレイというデスクツールとなります。ほーん、いいじゃん。

正直、画像は若干ツッコミどころがあります。

ディテールが甘かったり、プロダクトとして「それ、どういう構造?」ってなる瞬間もあるんですが、でも、まだ完璧なプロダクト写真じゃなくていい段階ですからね。

あくまでも、ラフ案として「イメージをふくらませる材料」を一発で出してくれるのが価値。企画会議で「こういう方向性ね」って共有するには十分な絵力があるかと。

Image: 小暮ひさのり

TikTokでバズりそうな紹介動画の台本も忘れず生成しています。

しかも、台本がシンプルで分かりやすい。要点の置き方が「最初の数秒で掴む」「途中で機能の見せ場」「最後に行動喚起」みたいな、短尺動画の型を押さえていて、そのまま使えるレベルですね…。

なんというか、AIを監督がまとめると『チーム』になってすごい仕事するんだな…と、ちょっと恐怖すら覚えましたよ…僕ぁ…。

選手権振り返り:「雑でOK」の正体は、作業の省力化じゃなく業務の連結だった

Image: Generated with Genspark/nano-banana-pro
ここまでのテストをGensparkにネタバラシして、まとめインフォグラフィックを生成してもらいました

ここまでの実験で、Gensparkの方向性がハッキリとわかりました。

いくら「雑でOK」って言っても、Level 1と2が「作業の省力化」だったのに対して、Level 3は「業務の連結」と言える内容。リアルでは部署をまたいで発生するタスク(企画・調査・資料・クリエイティブ・SNS)を、一本の線で繋いで来たんです。

ここがGensparkのいちばん新時代っぽいところ。

これまでのAIってひとつのツールと捉えて「この作業を速くする」「この工程を省力化する」になりがちでした。でも、こちらが本当にやりたいのは「調べる」じゃなくて「資料にする」だし、もっと言えば「資料を作って終わり」じゃなくて「伝わる形で届ける」こと。Gensparkはそれをツールをまたがずに完走してくれるんです。

しかも、複数の最新AIを束ねて自分で理解して割り振る設計だから、ユーザー側が「どのAIモデルが得意か」を覚えなくてOK。いや、特性を考えるとプロンプトで細かく操るよりも、必要なのは…むしろ逆。

「何をしたいか」っていう欲望をぶつける。

今回の選手権で見えたのはこれですね。 AIを使いこなす技術というより、「俺はこれが欲しいんだよ」という要求の出し方が、そのまま成果物の質に直結するタイプ。AIがチーム化して、その欲求を汲み取ってくれるんですから、そこは甘えていくのが正解かなと。

「いい感じにやっといて」が通じる、新世代のAI体験

Photo: 小暮ひさのり

Gensparkを使って感じたのは、AIに伝えるのが「プロンプト」から「欲望」へ移っていく時代が来たということ。

Gensparkは無料でも触れられますし、相性が良いと感じたら、有料プラン(Pro / Plus)も検討どころ。Pro/Plusプランでは、Nano Banana Proの画像生成が無制限(クレジット消費ゼロ)になるキャンペーンも2026年12月31日まで実施中なので、便利さをフル活用したいなら今がチャンス。

ちょっとでも気になる人は、雑に投げるところからやってみてください。たぶん数分で理解できるはずです、「コイツには欲望を伝えよう」と。

Source: Genspark