侍ジャパン“29人”から漏れた投手たち 最多勝、最多セーブら昨季タイトルホルダーがずらり

井端監督は大会連覇を目標に掲げる(C)Getty Images
3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で連覇を目指す侍ジャパンが1月26日、追加の出場メンバーを10人発表した。これで全30選手中、29人が決まった。
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残り1人は大会運営会社ワールド・ベースボール・クラシック・インク(WBCI)からの返事待ちで、後日発表される。ただ、現時点で投手はすでに15人。最後の1人は野手になるとみられ、投手陣の陣容は故障者が出ない限りほぼ固まったと言えそうだ。
ドジャースの大谷翔平、山本由伸ら、FAとなっている菅野智之を含めてメジャーリーガー8人という豪華陣容となった。一方で、このメンバーに割って入っておかしくない実力を備えながら、現時点で選考から漏れている投手もいる。
西武からポスティングシステムでアストロズへ移籍した今井達也は、本来であるならば先発ローテーションの一角を任せたい右腕だ。打線の援護があまり望めなかった西武で3年連続10勝を挙げ、数字以上に高いパフォーマンスを示していた。今回はメジャー挑戦と重なるタイミング。メジャー1年目の投手は新たな環境への適応が必要で、出場に慎重なケースは多い。前回大会はメッツ移籍決定直後だった千賀滉大がそうだった。その千賀は昨季後半戦にパフォーマンスを落としており、2大会連続で選出されなかった。
カブスの今永昇太も同様の経緯をたどる。1年目の2024年は15勝3敗、防御率2.91だったが、昨季は9勝8敗、防御率3.73で、特に後半戦は3勝5敗、防御率4.70と落ち込んだ。千賀とともに今春キャンプが巻き返しに大事な時期。まずは自身の調整を進める。浮き沈みが激しかった1年目を終えたドジャース・佐々木朗希も同じ立ち位置だ。
パドレスのダルビッシュ有は昨秋に2度目の右肘のトミー・ジョン手術を受け、まだリハビリの初期段階だ。投球はできない。
国内組に目を向けると中日・松山晋也、ソフトバンク・杉山一樹の昨季両リーグ最多セーブ投手がそろって選ばれなかった。阪神からは昨季最多勝、最高勝率、最多奪三振など投手6冠の村上頌樹と、最優秀防御率の才木浩人とタイトルホルダーの先発の顔がともに選ばれなかった。
昨秋の強化試合に招集された楽天の藤平尚真、西口直人の強力ブルペンコンビも漏れた。ともに昨季最多勝のDeNA東克樹と古巣の日本ハムに復帰した有原航平、昨季初の2桁勝利を挙げた西武の隅田知一郎、同13勝のソフトバンク大関友久や同11勝の巨人・山崎伊織らも選出されなかった。
選出されなかった選手たちでチームを組んでも、世界屈指と言える投手陣となりそうな顔ぶれだ。それぞれ置かれた状況は異なるが、思いは代表メンバーに託す。日の丸を背負う侍ジャパン戦士たちは、選考から漏れた選手たちの思いも背負ってマウンドに上がる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
