自律神経失調症とは


自律神経失調症とは、採血検査や画像検査などの検査上は身体に異常がないにもかかわらず、自律神経のバランスが乱れることで様々な不調があわられている状態のことを指します。

具体的な症状や原因についてみてみましょう。

自律神経失調症の症状
自律神経失調症の各症状は、様々な原因により交感神経と副交感神経のバランスが乱れることにより引き起こされます。具体的には、全身のだるさや動悸、めまい、頭痛、発汗、下痢・腹痛、吐き気・食欲不振、喉がつまるような感覚などの症状が挙げられます。また、自律神経失調症の症状である場合、採血などの検査を行っても原因となる病気が見つからない点が特徴です。どのような症状が生じるかは個人差があり、時間経過とともに症状が変化することもあります。

自律神経失調症の原因
自律神経失調症の原因は、前項にも記載した通り自律神経である交感神経と副交感神経のバランスの乱れです。そして、この自律神経のバランスを乱す要素として、体質やストレス、生活習慣などが挙げられます。これらの要素は採血などの検査では推し量ることが難しいため、受診をしても明確な病気の特定ができず「身体に異常なし」となる可能性が高くなります。ストレスや生活習慣の乱れなどは単体で原因となる場合もあれば、複数の要因が互いに関わり合って症状の原因となることもあり区別が難しい場合もあります。

自律神経を整えるためにできること
自律神経を整えるためには、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくできるような習慣を身につけることが大切です。具体的に自律神経を整えるためにできることとして、以下のようなことが挙げられます。

・就寝前にスマートフォンやパソコンをみない
・朝日を浴びることを習慣づける
・1日7時間以上の睡眠時間を確保する
・軽いストレッチやウォーキング
・食事は3食をバランスよく摂取(1食のみ、朝食を抜くなどは避ける)
・夕方以降のカフェイン摂取を避ける
・38~40度のぬるめの湯船につかる

また上記以外にも、強いストレスの原因から離れることや抱えている悩みを聞いてもらうなども有効なケースがあります。

自律神経失調症の市販薬にはどんなものがある?




自律神経失調症に使用できる市販薬には、主に漢方薬があります。自律神経失調症の症状は多岐にわたるため、漢方薬を選ぶ際には体質や症状を踏まえ自分に合ったものを選ぶことが大切です。
漢方薬には顆粒などの粉タイプ以外に、錠剤タイプもあります。漢方の風味が苦手な方は、錠剤タイプを選ぶと良いでしょう。

漢方薬の効果・選び方の注意点
先述したとおり、漢方薬を使用する際にはその方の体質や症状などに合ったものを選ぶことが大切になります。同じ漢方薬を使用した場合でも、体質や症状に個人差があるため漢方薬の効果を実感できるまでの期間に差が生じる可能性があります。また、体質に合わない漢方薬を使用した場合には、症状が改善するどころか、体調を崩す原因となりかねません。漢方薬を選ぶ際は、薬剤師や登録販売者に相談することをおすすめします。

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飲み合わせや副作用に注意は必要?
漢方薬は副作用や飲み合わせの心配がないと誤解されている方もいますが、他の医薬品同様に注意が必要です。注意が必要な生薬として、甘草が挙げられます。甘草は多くの漢方薬に使用されている生薬ですが、市販されている風邪薬などにも含まれており、無意識に多量摂取してしまう可能性があります。甘草に含まれるグリチルリチン酸を重複して摂取することにより、低カリウム血症などの副作用が生じる恐れがあるため、漢方薬や総合風邪薬の併用による甘草やグリチルリチン酸の重複には注意が必要です。また、ミネラルのバランスに影響する利尿薬を使用されている方も同様に副作用のリスクが高くなるため、漢方薬を使用する前に薬剤師に相談しましょう。