壊れた縦折り型スマホにBlackberryのキーボードを追加しつつスライド機構に魔改造するDIY動画が話題に

Samsungは「Galaxy Z Flip」シリーズはフィーチャーフォン(いわゆるガラケー)のように縦方向に折れるスマートフォンです。このGalaxy Z Flipを改造して折りたたみ機構ではなくスライド機構に変更し、さらにBlackberryの物理キーボードを移植してしまうDIYの記録をハードウェアDIY系YouTuberのMarcin Plaza氏が公開しています。
A Modified zFlip 5 - Share Project - PCBWay
自分でスマホを作ったよ…だってイノベーションって悲しいものなんだから - YouTube
Plaza氏は壊れたGalaxy Z Flip5を中古市場で安価に入手しました。

背面のサブディスプレイは無事なものの、内側のメインディスプレイが壊れてしまっています。

Galaxy Z Flip5は初期状態だとサブディスプレイに時計やカレンダーなどしか表示できませんが、Samsung製アプリ「Good Lock」をインストールするとサブディスプレイでAndroidの各種アプリを使えるようになります。そこで、まずは外部モニターに接続してGood Lockのインストールを試みます。

無事にインストールに成功して各種アプリを実行可能になりました。

今回の改造ではヒンジのついた従来のケースではなく、Plaza氏の独自設計ケースを使います。このため、まずはヘラや吸盤を使って本体を分解します。

分解完了。

バイブレーターなどの必須でない部品を除外し、スマートフォンとして動作する最小構成を導き出します。

続いて、ケースを設計。

3Dプリンターで出力します。

設計を微調整しながら何度も出力。

理想的な設計にたどり着きました。キーボードはBlackBerry Q10のものを流用しています。この時点ではケースが完成しただけで、内部はまだ未完成です。

キーボードを使うには、Androidに認識させるための基板が必要。

基板もPlaza氏の独自設計です。

設計データを業者に送り、基板を作ってもらいました。ついでにケースの設計データも送って金属製のケースを入手しています。

次に、基板に各種パーツを実装していきます。特にUSBポートの取り付けに苦労したとのこと。

基板やパーツをケースに組み込みます。

これで魔改造版Galaxy Z Flip5が完成しました。

上下のパーツは幅広のケーブルでつながっています。

シャコッとスライドして物理キーボードを取り出せる仕組みです。


キーボードを展開するとこんな感じ。

2つに分かれたケースには磁石が内蔵されており、展開・収納は上質な感覚とのこと。シャコッシャコッとキーボードを展開したり収納したりする様子は動画の33分44秒頃から確認できます。
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ソフトウェアキーボードの代わりに物理キーボードで文字を打てます。

魔改造版Galaxy Z Flip5で文字を打ったりゲームをプレイしたりする様子は動画の32分18秒頃から確認できます。
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