クラス替えで2組は“ハズレ”なのか？ 元教師が語る学校の配置ロジックと意外な真実

ついて、自身の経験を基に解説している。

新学期やクラス替えの時期になると、多くの生徒が気にするのが「担任の先生は誰か」という点だ。中でも「2組の先生はハズレが多い」といった噂は、一種の“学校あるある”として語られがちである。

動画の冒頭で、すぎやま氏はこの点に触れつつも、「あの先生アタリ、あの先生ハズレっていう言い方あんまりよろしくないよね。自分が言われたら嫌でしょう？」と、安易なレッテル貼りに対して優しく苦言を呈する場面から始まる。

そのうえで、すぎやま氏は「結論、2組の先生はハズレという場合もある」としながらも、自身の経験を交え、「私の経験ではですね、2組の先生は一番新人になるケースが多かった」と述べる。
この背景には、学校運営上の意外なロジックがあるという。具体的には、「1組の先生って大体ベテランなんですよ。だから体育館への移動とか身体測定とか全部1組からじゃないですか。2組はそれをマネして動けばいい」と、行事進行の効率性を説明。
さらに、「あとはベテランの先生が隣にいると、いざという時に（新人の先生が）助けを求めに行きやすい」といった新人育成の観点や、2組の教室が職員室から比較的近いことなども理由として挙げられている。

しかし、すぎやま氏は「新人の先生が頼りないからハズレって思う人はいるかもしれないけど、逆に若い先生の方が親しみやすくてアタリって思う生徒もいるよね」と続け、担任が新人であることと、生徒にとって“ハズレ”であることは必ずしも一致しないと指摘する。

さらに、「あなたにとってはイヤな先生でも、他の人にとっては大好きな先生ということもあるんだよ」と語り、教師と生徒の相性や価値観の多様性を強調。一面的な評価や噂に流されることの危うさを示唆している。

動画の最後には、すぎやま氏自身が「ちなみに私は何組の担任が多かったかというと…2組です。ツラ杉 ※アタリです」とユーモラスなオチで締めくくっている。