【経済産業省】経済浮揚とデフレ脱却へ 半導体と中小支援を強化
内閣府が発表した日本経済の潜在的な供給力と実際の需要の差である「需給ギャップ」は今年4~6月期にプラスに転じた。コロナ禍を挟んで3年9カ月ぶりの需要超過で、今後の経済政策で重要になるのは、人手不足などを補い、いかに供給力を高めていくかだ。
政府が決定した経済対策の財源となる補正予算案は、一般会計総額で13兆1992億円。住民税非課税世帯への7万円の給付やガソリン補助金の延長などのメニューが目立つが、対策の取りまとめを担った新藤義孝経済再生相が「日本経済を新しいステージに移行させていくきっかけとなる」と胸を張るように、供給力強化策も多く盛り込まれている。
半導体産業支援には経産省の予算として1兆8500億円を計上。熊本県に工場を建設中の台湾積体電路製造(TSMC)や、北海道で工場を建設するラピダスへの支援を念頭に、既存の基金を積み増す。経済対策では、先端半導体や蓄電池などの国内投資減税などの優遇策も盛り込んだ。
また、人手不足が深刻な中堅・中小企業が省人化・省力化を行うためのロボットなどの導入補助事業として1千億円を確保。申請に不慣れな企業もわかりやすいよう、補助金が利用できる製品を「カタログ形式」で示す。工場など大規模な設備投資を行う際の補助金の原資として3千億円も盛り込んだ。
第一生命経済研究所首席エコノミスト・熊野英生氏の提言「期待される来年の賃上げ」
