国軍が実動演習 無人ヘリコプターが初参加 蔡総統も視察 台湾

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(嘉義中央社)国軍は6日、南部・嘉義県の嘉義空港で、敵の侵入を想定した実動演習を実施し、昨年政府系研究機関の国家中山科学研究院(中科院)から軍に引き渡された無人ヘリコプターが初めて参加した。

演習では歩兵小隊が敵の侵入に関して命令を受けた後、攻撃準備や攻撃の実施、目標の奪取などに取り組んだ。会場には蔡英文(さいえいぶん)総統が視察に訪れた。

国防部(国防省)のシンクタンク、国防安全研究院国防戦略・資源研究所の蘇紫雲所長は無人ヘリコプターの導入について、ロシア・ウクライナ戦争の経験から無人機のパフォーマンスは世界の注目を集めており、低コストで高い効果を出す非対称戦の目標が達成できると強調。大幅に戦力を高められると語った。

中科院と民間の力を合わせて開発したコードネーム「魔羯」と呼ばれる無人機の重量は25キロで風速10.8〜13.8メートルの強い風に耐えられる他、行動半径は30キロ、上空1500メートルまで上昇でき、飛行可能時間は60分だという。

また昼夜や天候を問わず偵察を行う能力を持ち、衛星利用測位システムと組み合わせて敵に対し火力による打撃を正確に与えられると説明。駐屯地に高い偵察と遠距離作戦力をもたらすと述べた。

蘇氏によると、陸軍は7億8000万台湾元(約34億400万円)の予算を投じて50組100機を導入する予定。2024年までに全機の引き渡しを終えるとしている。

(黄雅詩/編集:齊藤啓介)