ポチェティーノ:いや、残念ながらまったく。PSGはプレシーズンで日本に行ったようだね。個人的に日本といえば、以前に一緒に働いた吉田(麻也)と中村(俊輔)の印象が強い。彼らを指導したことで、日本人選手の特性をなんとなく知り得た気がするよ。規律正しく、スキルとフィジカルに優れていた。吉田や中村のような選手が増えていけば、日本代表ももっと強くなるだろう。
 
レビンスキ記者:中村は当時の日本を代表するプレーヤーだった。
 
ポチェティーノ:選手としても人間としても偉大だった。プレーのクオリティーも高く、模範的な存在だったよ。エスパニョールに中村を獲得してほしいと頼んだのは、実は私なんだ。入団直後にダニ・ハルケが他界(09年8月に遠征先のイタリアのホテルで心不全により急死)したこともあって難しい状況だったが、彼は私の指導にしっかりと応えてくれたよ。
 
取材・文●セルヒオ・レビンスキ(Sergio LEVINSKY)
 
PROFILE
セルヒオ・レビンスキ/ 1963年生まれ、ブエノスアイレス出身。82年から記者活動をはじめ、現在はフリーランスとして世界中のメディアに寄稿する。ワールドカップは86年大会からすべてを現地取材し、『マラドーナ、理由ある反抗』など多数の著作も出版している。
 
※『ワールドサッカーダイジェスト』2022年9月1日号より転載