侍U18、打倒・韓国へ“切り札”投入 馬淵監督が描く青写真…全員待機で宿敵討ち
山田は今大会わずか1登板のみ、馬淵監督も「行ってもらわなきゃいかん」
18歳以下の野球世界一を決める「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(米フロリダ州ブラデントン、サラソタ)のスーパー(決勝)ラウンドが、15日(日本時間16日)から始まる。グループBを4勝1敗で2位通過した野球日本代表「侍ジャパン」は、初戦で韓国と対戦。先発は主将の山田陽翔投手(近江)に託された。馬淵史郎監督も「負けたら終わり」と覚悟する一戦。宿敵相手にどう戦うのだろうか。
切り札を切った。オープニング(予選)ラウンドでは1試合の登板にとどまった山田を重要な一戦に起用する。馬淵監督は「前半休ませてるから、行ってもらわなきゃいかん。当然ですよ」とフル回転を望む。
今大会で韓国は米国に3-8で負けているとはいえ、勝利した4試合中3試合で2桁得点と打線に勢いがある。日本は、オーストラリア戦こそ10得点と大勝したものの、長打で打ち勝つチームではない。ロースコアゲームで逃げ切るために、どこで継投するかが重要なカギを握る。
投手の数は揃っている。今大会では、50球以上で中1日、105球以上で中4日の休養日の投球制限があるが、チャイニーズ・タイペイ戦で、50球を超えたのは宮原明弥投手(長崎・海星)のみ。休養日があったため、全選手が登板することは可能になっている。
台湾戦で負傷した浅野の状態次第では“大谷ルール”も?
馬淵監督は「山田は105球以内で抑える。願わくはそれで6回くらいまで行ければ最高です」と明言したが、2日後の17日(同18日)には米国戦を控えている。早い段階で、好調の川原嗣貴投手(大阪桐蔭)、野田海人投手(九州国際大付)で逃げ切るのも策だと考える。
打線は、これまで全試合で1番起用されていた浅野翔吾外野手(高松商)がチャイニーズ・タイペイ戦で左手首と左ひざを負傷。捻挫と打撲と診断され、スーパーラウンドも出場予定だが、万全な状態ではない。過密日程で野手陣の疲労も溜まってきているころ。先発投手が降板後に指名打者で打席に立つことができる通称“大谷ルール”もあるため、山田の打者起用も十分にありうる。
スーパーラウンドでは、オープニングラウンドの対戦成績が持ち越される。韓国に勝てば、2勝1敗でオランダ、米国を迎える。チャイニーズ・タイペイ戦後には「まだ勝ち点が1つ違うだけ」と馬淵監督も言うように、逆転世界一も存分にありうる。温存していた侍の主将が、窮地のチームを救いたいところだ。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
