夏の車内は、エアコンを付けていないと命にかかわる危険な温度になります。外の気温が35℃の猛暑日の場合、車内の温度は平均で50℃近くにまで上昇。最も暑いダッシュボード付近では80℃近くまで暑くなります。

そんな暑い車内で、ぬいぐるみのダニ退治ができるというツイートがSNS上で話題になっていました。本当にそんなことが可能なのでしょうか。

「ぬいぐるみを車内に放置するだけ」…効果あるの?

ツイートによれば、ぬいぐるみをゴミ袋に入れてエンジンを停めた車内に放置しておくと、ぬいぐるみに付着したダニなどを死滅させることができるとのことでした。

確かに、クリエイターやインフルエンサーなどが情報発信を行っているプラットフォーム「ヤフークリエイターズプログラム」においても、ぬいぐるみを車内に入れてダニ退治する方法を紹介しているクリエイターがいました。

その他、個人で運営しているブログでも、ぬいぐるみのダニ退治のやり方を紹介しているサイトがありました。

いずれのサイトでも共通していることは、色を通さない黒いゴミ袋にぬいぐるみを入れて、夏の炎天下に停めてある車内に30分から1時間ほど放置しておくとダニ退治ができ、ダニの死骸も目視で確認できるというものでした。

中には、「ゴミ袋に入れたぬいぐるみを車のルーフ(屋根部分)に載せて置くのも効果的」と紹介している人もいました。

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本当にぬいぐるみのダニ退治になるのか、百貨店などで様々なキャラクターのぬいぐるみ販売を行っている販売担当者に話を聞きました。

「エンジンを停めた車内にぬいぐるみを入れておけばダニ退治になるのは確かです。しかし、暑さで変形してしまう可能性はあるため、自己責任で行っていただければと思います。

また、「洗濯してもいいか」と聞かれることが多いのですが、色落ちや型崩れの危険性があるのでおすすめしていません。

どうしても汚れが気になる場合は手洗いという方法もありますが、色落ちや型崩れを完全に防ぐことは難しいため、自己責任となります。」

黒いゴミ袋にぬいぐるみを入れておくと思わぬ危険も

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暑い車内ではぬいぐるみのダニ退治が可能だということがわかりました。

しかし、車内に黒いゴミ袋を入れておくことによる危険性はないのか、自動車用品販売店で車内の快適グッズなどを販売している担当者に話を聞きました。

「車内にぬいぐるみを入れておくことでダニ退治ができるのはよく言われる話ではあります。

しかし、黒いゴミ袋は光を吸収するので、ルームミラーやサイドミラーに反射した光で、ゴミ袋が一部分だけが高温に熱せられて発火する危険性があります。

ダニ退治は、常に車内の状況を確認できる状態で行うことが必要です。」

ぬいぐるみの販売担当者によれば、日頃からまめにブラッシングを行えば、ダニはつきにくくなるとのこと。

暑い車内で、ぬいぐるみのダニ退治が手軽に行えるのは間違いないようですが、変色や発火の危険性が潜んでいることも事実です。大切なぬいぐるみであれば、日頃のケアを欠かさないようにしておきましょう。