放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」。12月26日(日)の放送では、東京・高田馬場にある「日本点字図書館」館長の長岡英司さんと、総務課長の澤村潤一郎さんをゲストに迎え、お届けしました。


(左から)小山薫堂、長岡英司さん、澤村潤一郎さん、宇賀なつみ



今回、長岡さんと澤村さんをスタジオに迎えたのは、本番組宛に届いた点字の手紙がきっかけ。その手紙を、長岡さんによる朗読で読んでもらいました。

<ラジオネーム:ハブラシさんからの手紙>
宇賀なつみさん、小山薫堂さんへ

宇賀さん、薫堂さん、毎週素敵な番組をありがとうございます。そして、突然の点字での手紙、失礼します。今日はお願いと、私の夢を報告します。

まず、お願いがあります。私は15歳のときに病気で失明しました。東京の盲学校にも通っていたので、街のなかで見知らぬとても親切なみなさんに、何度も助けていただきました。

そこで、お願いがあります。もう会うことはないと思います。会えないと思います。街のなかで、視覚障害者に声をかけて助けていただいたみなさま、親切にしていただいたお店の店員さん、バスの運転手さん、駅員さん。それに、いつもお世話になる病院の先生や看護師さん。本当にありがとうございます。

今日の放送(11月14日)の沖縄の銭湯 https://tfm-plus.gsj.mobi/news/sgpQMx8Xy2.htmlの大先輩を目標に、私もあんまマッサージを90歳まで頑張るぞ。ちなみに、ただいま46歳のハナタレ小僧です。

夢について書きます。沖縄の90歳の先輩の年齢まで、元気にあんまするというのも夢の1つですが、どこかで区切りをつけてカフェを開きたいというのも夢の1つです。

そのとき、カフェの前にピカピカのポストを設置して、カフェで手紙・ハガキを書いたら割引のサービスがあってもいいかな、なんて思っています。宇賀さん、薫堂さん、素敵な知恵をくださいな。この夢、実現できるかな? 



そんな手紙の内容に、宇賀は「素敵なお手紙ですね〜」と感心しきり。小山も「そうですね。いろいろな人に感謝をお伝えしたい、と。今はマッサージ師もされているけど、カフェを開くのも夢だと。割引のサービス、いいですね!」と大きくうなずきます。

現在70歳の長岡さんは、12歳のときに病気で失明。点字を覚えて六十数年になるそう。点字の起源は諸説あるものの、1825年にフランスで考案されたのが「有力な説ですね」と長岡さん。それが日本語に翻案されたのが、1890(明治23)年だったと言います。

長岡さんによると、全国の視覚障がい者の数はおよそ31万人と推計されており、「視覚障がいと言いましても、視力の残っている人、ロービジョン、弱視者もおります。そういった人たちは点字を使わないですし、高齢で失明をされた方はなかなか点字の習得はできないんですね。そうした方は点字を使いませんから、(31万人中)大体8分の1の人たちが点字を使っていると言われている」と説明します。

お2人が勤める「日本点字図書館」が創立したのは、1940(昭和15)年。ここには、大きく分けて、点字の本と録音の本が所蔵されており、「点字の本は紙の大きさが決まっていまして、B5の大きさになります。点字の大きさというのも決まっていますので、どうしても、文庫本1冊でも何冊分にもなります」と澤村さん。

しかも点字や録音の本は、オーディオブック以外は市販されていないため、「私どものような点字図書館が紙の本を買ってきて、それを元に点字に訳したり、音声に録音したりと、それは多くのボランティアの方々にご協力いただいて点字や録音にしております。

図書館にはスタジオもございまして、録音の雑誌なんかも作っています。あとは単行本ですと、お1人さま用のスタジオのブースが(日本点字図書館に)ありまして、そこにボランティアに半日とか1日来ていただいて、それを何ヵ月もかけて読んでいただいて、仕上げていきます」と苦労を語ります。

澤村さんによると、「通常はコピーしたり他のメディアに複製したりというのは、著作権者の方の許諾がいるんですけど、視覚障がいをお持ちで活字の本が読めない・読みにくい方のためのサービスであれば、著作権法の制限の範囲内で、我々のような点字図書館や公共図書館が点字にしたり録音したりして、目の不自由な方や読むのが困難な方に提供することができるようになっている」と補足します。

そして、点字と日本郵便にはこんなつながりも。長岡さんは、「私たちは点字図書や録音図書を製作して、それらの貸し出しをしているんですけど、全国への貸し出しは全部郵送でおこなわれているんですね。ちょうど60年前の1961年に郵便法が改正されまして、点字図書や録音図書を無料で郵送してくださるようになったんです。

それが今でも続いていまして、読者のみなさんも私たち点字図書館も、とても助かっています。私たちの点字図書館は毎日2トントラックで、近くの新宿北郵便局の間を往復しまして、点字図書や録音図書の郵送をお願いしたり、返却されてきたものを受け取ったりと、郵便局の方には大変お世話になっています」と感謝の言葉を口にします。

また、ラジオ媒体について「視覚障がい者にとっては、非常に貴重な情報源です」と長岡さん。というのも、「ラジオというのは、情報を全部言葉にして発信してくれますよね。ですから(視覚障がい者にとって)非常にわかりやすい」と、その理由を述べます。一方、テレビは映像に頼った媒体であるため、「わからないことがけっこうある」と言い、あらためて「とにかくラジオは全部言葉。それで理解できる。本当にありがたい情報媒体ですね」と話しました。

◆みなさんからの年賀状をお待ちしています!

「SUNDAY’S POST」では、リスナーのみなさんからの年賀状をお待ちしています。「2022年の抱負や目標、応援してほしいこと」を書いて送っていただくと、番組からエールを送る形で返事をお届けします。

応募は、2022年の1月11日(火)着分まで。宛先は、郵便番号102-8080 TOKYO FM 「SUNDAY’S POST」宛にお願いします。さらに、年賀状を送っていただいた方のなかから、抽選でプレゼントの用意もあります。

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<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY’S POST
放送日時:毎週日曜 15:00〜15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/post/