多くの視聴者に聞こえた謎の音声の正体は……(写真はイメージ)

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2020年2月5日に放送されたバラエティー番組「1億人の大質問!? 笑ってコラえて!」(日本テレビ系)について、放送事故や心霊現象を疑う声が視聴者から上がっている。

この日、同番組は3時間スペシャルで、複数の特集を放送したが、視聴者の指摘が集まったのは、番組中盤で放送された「日本列島 結婚式の旅」という特集。結婚式を控えた新郎新婦を番組が特集し、披露宴の際に流す再現VTR作りなどを番組スタッフが手伝い、新郎新婦を祝福する人気企画だが、この日の新郎新婦は、通常の放送回とは違う、やや重いバックグラウンドを抱えていた。

「ハッキリ聞こえすぎ。放送事故なのか、霊なのか...」

この日の同特集に登場したのは青森県内に住む共に20代の新郎新婦。新婦は結婚式について、「みんなの記憶に残るようなことがしたいなって思って」同企画に応募したことを明かしたが、その理由は何と、自身が大腸がんを患っており、5年後に生きているかが分からない状況であるというものだった。

番組では新郎新婦のインタビューが流れた後、実際の披露宴の様子を放送。その中で、番組スタッフが撮影を担当した新郎新婦のなれそめを明かす再現VTRが、披露宴の会場で流れる様子が放送されたが、その再現VTRの中で、視聴者が驚くワンシーンがあったのだ。

再現VTRは新郎新婦本人同士が出演したもので、2人のなれそめを詳細に再現。その中で、2人が秋田県で開かれた「大曲の花火」(正式名称:全国花火競技大会)を見に行った際、まだ大腸がんを患ったことを知らない新婦が原因不明の腹痛で苦しむシーンがあったが、セリフが切れた数秒間に、男性とみられるささやき声で「死んじゃいな」と聞き取れる音声が、かすかに流れていたと、放送を見た視聴者から声が上がったのだ。

実際、放送時間帯あたりのツイートを見てみると、「笑ってこらえての放送事故見ちゃった......なんだよあの声.........」と不気味がる声のほか、「ハッキリ聞こえすぎ。放送事故なのか、霊なのか、ハッキリして欲しい」と、心霊現象ではないかと疑う声も上がっているほどだ。

同シーンを検証すべく、J-CASTニュース編集部記者は録画で同シーンを視聴。すると、確かに、それらしき声が複数回聞こえることを確認。そこで、J-CASTニュース編集部は日本テレビに取材を実施した。その結果......。

「死んじゃいな」ではなかった!!

新郎新婦のなれそめを明かす再現VTRには到底似つかわしくない声が聞こえているように思える同シーンの謎を解明すべく、日本テレビに問い合わせてみると、

「ご指摘の部分は、『死んじゃいな』ではなく 新郎が新婦に『しんどいな』と声をかけているシーンです」

との回答を得た。

その上で、再度当該箇所を聞いてみると、確かに、セリフが途切れたとみられる同シーンでは2人がアップでは映っていなかったものの、腹痛で苦しむ新婦に新郎が肩を貸して花火大会の会場を後にする様子が描かれていた。画面は非常に暗く、暗闇の中で新郎が新婦を会場の外に連れ出す様子が画面下に小さく映っており、それを考慮すれば、「しんどいな」とのセリフが出るのは実に自然なことだ。

多くの視聴者をギョッとさせた「死んじゃいな」の正体は、「新郎新婦の姿が暗闇の中で小さくしか映っていない」「芸能人出演による再現VTRではない」「たまたま声が聞こえづらかった」といった複数の要因が重なった結果のハプニングだったようだ。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)