2画面でも1画面でも使え、5万円台で手に入る「LG G8X ThinQ」がスマホの常識定説を覆す

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スマートフォンの高性能化、高機能化により、パソコンのように複数のアプリケーションを同時に使ったり、切り替えて使ったりする人も増えている。

たとえば、
・2つのSNSアプリを交互に確認しながら使う
・ショッピングアプリを開きながら価格情報サイトで価格を比較する
・飲食店を検索しながら地図アプリで場所を確認する

このように、実は多くの人が自然に複数のアプリケーションを同時に使っている。

しかし、これらの作業をスマートフォンの1画面で行うのは意外と面倒だ。
というのも、パソコンでは画面に複数のアプリケーションを複数のウィンドウで同時に表示できるが、スマートフォンでは画面を切り替えないといけないからだ。
最近のAndroidスマートフォンでは、1画面を分割して表示できるようになったが、そのぶん表示は小さくなるので、視認性は悪くなる。

そこでお勧めしたいのがソフトバンクから発売されたLGの「G8X ThinQ」だ。
このスマートフォンは、専用カバーを取り付けると画面が2つになるのだ。
つまり左右の画面に別々のアプリを表示しながら同時に使うことができるのである。


専用カバーに装着して2画面の表示ができるLG G8X ThinQ


2つのディスプレイを搭載したスマートフォンは、これまでにもNECやZTEから発売されていたが、画面を2つ搭載するために本体サイズが厚くなり、価格も高くなってしまった。

しかしG8X ThinQは、専用カバー無しでは1画面スマートフォンとして使うことができ、必要な時だけ専用カバーを取り付けることで2画面スマートフォンとして使うことができる。
さらに、CPUには高性能なSnapdragon 855を搭載しており、動作レスポンスも申し分ない。
そしてもっとも重要なのが価格で、なんと5万円台という低価格なのだ。

G8X ThinQは、このように過去の2画面スマートフォンでの弱点や課題をほぼ解決したモデルと言えるだろう。

ただし一点だけ難点もある。
それはディスプレイ付き専用ケースを装着するため、2画面化した状態での本体サイズが大きくなり、重量も300グラムを超えてしまうことだ。


1画面の通常スマートフォンに専用ディスプレイケースを付けると2画面になる


しかし、一度2画面を使いだすと、本体サイズの大きさよりも、2画面の便利さが勝る。
実際、筆者も必要な時だけ取り付けるはずの専用カバーを、常につけたまま使っている。

専用カバーを装着して2画面化した状態でも、カバーを裏返せば1画面スマートフォンとして使うこともできる。
たとえば、電車の中で立っている時はカバーを折り返して使い、座ったらカバーを開いて2画面で使う。このようなシチュエーションにあわせた柔軟な使い分けもできるのだ。


2つの画面で、別々に2つのアプリも利用できる


こんな使い方ができるスマホは今のところG8X ThinQくらいだろう。
実は同様に合体式の2画面化ケースはASUSの「ROG Phone II」や、1年前の初代モデル「ROG Phone」もあるが、どちらもディスプレイを裏側まで折りたたむことはできないこともあり、ケースを付けた状態で普通のスマートフォンのように使うことは難しい。
またゲームアプリ利用に特化した形状のため、普段使いのスマートフォンとして気軽に利用するには少々気が引ける。

2019年に大きな話題となった画面を折りまげられるスマートフォンは価格が高く、誰もが買うことはできない。日本でも登場した「Galaxy Fold」は、G8X ThinQが4台買えてしまう実売20万円以上の価格だ。もちろんGalaxy Foldのほうが2枚の画面に継ぎ目が無く、本体もスリムで扱いやすいが、2つのアプリケーションを同時に使うという用途であればG8X ThinQでも十分に実用になる。

マイクロソフトも2020年後半に2つの画面を搭載するスマートフォン「Surface Duo」を発売予定だ。開閉できる機構はノートPCのようでもあり、2つのアプリケーションも不自然なく使うことができる。

2020年は、各社から2画面を利用できるスマートフォンが登場し、これが新しいスマートフォンのスタイルとして定着するかもしれない。


執筆 山根康宏