『ハリー・ポッター』がテーマの高校の教室(画像は『Staci Lamb | Secondary ELA 2019年8月31日付Instagram「This wall makes me so happy」』のスクリーンショット)

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「高校の教室がホグワーツ魔法魔術学校のようだったら、学校に行くのが楽しくなるに違いない。本を読むきっかけもなるだろう」―そんな思いを込めて、教室に素敵な魔法をかけたアメリカの公立高校の教師が話題になっている。『Inside Edition』『CBS Baltimore』などが伝えた。

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米メリーランド州セシル郡エルクトンにある公立エルクトン高校で9年生(高校1年生)の英語を教えるステイシー・ラムさん(Staci Lamb、28)は、毎年テーマを決めて自分の教室をデコレーションしている。今年のテーマは昨年から手掛けている『ハリー・ポッター』のホグワーツ魔法魔術学校で、ステイシーさんは新学期が始まる約1か月前から毎日数時間を割いてより完成度の高い教室の準備にあたってきた。

新学期が始まる直前の教室の写真はステイシーさんのTwitterやInstagramにも投稿され、ステイシーさんが「今年は110人の高校1年生を迎えるわ。この教室で一緒に勉強しましょう。私はやる気満々よ。素晴らしい一年にしましょう」と抱負を綴ったところ、ユニークなデコレーションが話題となり多くのメディアに取り上げられることとなった。

投稿された写真を見ると、どこにでもある白い壁に囲まれた教室が木製の机や椅子、レンガを模した壁にかけられた多数の肖像画、そして赤いカーテンなどで見事にホグワーツ魔法魔術学校の一教室に変身を遂げている。ステイシーさんによると、家具や小物はFacebookが提供するマーケットプレイス、リサイクルショップ、ヤードセールを利用したり、引っ越しをする人に無料で分けてもらったりと小まめに情報をチェックして集めたという。

ステイシーさんは「生徒たちが最初に教室に足を踏み入れた時の表情を見ていると『ああ、頑張ってよかった』と思うのです。『ワォ』『ここはいったいどこなの』『最高!』など、みなそれぞれに反応が違うんですよ」と語っているが、そのこだわりは相当なものだ。ホワイトボードには組分け帽子があり、「プラットフォーム9 3/4(Platform 9 and 3/4)」と書かれていたり、「みぞの鏡(Mirror of Erised)」がさりげなく置かれていたり、クラスがホグワーツ魔法魔術学校の4つの寮でグループ分けされていたりする。

ステイシーさんのSNSには「もう一度学生に戻りたい」「この先生の生徒になりたい」「学校に行くのが楽しくなる」「うわ、ハリー・ポッターがもう一度読みたくなった」「うちの息子もこの先生が大好きだった」などといったコメントが寄せられているが、実はステイシーさん、2018年度のセシル郡公立学校の「ティーチャー・オブ・ザ・イヤー」やメリーランド州の「ティーチャー・オブ・ザ・イヤー」のファイナリストにも選ばれている。

「私はハリー・ポッターで読書が好きになり、次のストーリーが早く読みたくて夜中に本屋の前に並んだくらいです。生徒が私の教室に来る時に、あの時のようなワクワク感を感じてくれたら嬉しいです」と語るステイシーさん。今後は『魔法の国のアリス』をテーマにしたデコレーションにも挑戦したいそうだ。

画像は『Staci Lamb | Secondary ELA 2019年8月31日付Instagram「This wall makes me so happy」』『Staci Lamb 2019年9月2日付Twitter「I do lol you can see some in this pic.」、2019年8月18日付Twitter「The only section of my room that’s done」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)