6月29日、味の素スタジアムで久保建英の壮行セレモニーが行われました。久保には元気でがんばってきてほしいと思います。

ところで、最近は久保が何かにつけ取り上げられ、報道が過剰ではないかという意見が出ているようです。

この件について、僕は「仕方がない」と思っています。なぜなら久保がコパアメリカで見せたパフォーマンスは見事だったからです。

親善試合ではなく、タイトルや賞金がかかった南米サッカー連盟主催のゲームでも久保は十分に将来が期待できるというプレーをしていました。そんな若武者のことをもっと知りたいというのは当然でしょう。久保に取材が集中するのは当然です。

ただ忘れてならないのは、久保はまだ何も成し遂げていないということです。今後の目標はレアル・マドリーのトップチームに入ることになると思いますが、まずはその地位を築いてから、やっと本当の評価というのが定まるのではないでしょうか。

実際、久保と同時期に正式契約した18歳のブラジル人FWロドリゴ・ゴエスは移籍金が50億円以上と言われています。ロドリゴ・ゴエスに比べると久保は「まだまだ」だと扱われているのでしょうし、実際、経験などは劣っているかもしれません。

久保はたぶん序列でいうと下のほうが近いと思います。そこからのスタートで、まずはトップまで行けるかどうか。そういう戦いをしているというのは、報道する方も読む方も知っておいたほうがいいでしょう。

もっとも久保には浮かれた様子がありません。報道陣に対しては「塩対応」のようですが、それは彼が自分を客観的に見ているからだと思います。自分で何かを成し遂げたと思ったとき、初めていろいろなことを語ってくれるかもしれないと思っています。