トヨタが世界で進める、販売戦略の再構築に迫る
販売目標据え置き、中国攻勢・北米テコ入れ
トヨタは6日発表の好調な決算を受けても、連結販売台数目標は据え置いた。「売上高は三角から丸(の間)。まだまだ顧客に提供できる」(小林耕士副社長)。販売力強化は重要課題の一つだとの認識だ。特に売り上げは伸ばしながら利益を落とした米国と、成長市場である中国の動向が注目だ。
18年4―9月期連結決算で、北米での連結販売台数は前年同期比1万5000台増の141万1000台、売上高は同3・8%増の5兆4275億円となったが、営業利益は同23・3%減の1109億円に沈んだ。ピックアップトラックやSUVの販売は好調だが、為替や原材料費上昇、原価改善幅の縮小などが響いた。
加えてアジアが伸びた。18年4―9月期はアジア市場の連結販売台数が前年同期比6万7000台増の81万1000台に増加。売上高は同6・1%増の2兆6349億円、営業利益は同32・3%増の2834億円と伸びた。通期では中国などを含む総販売台数も1050万台で据え置く。
米中貿易摩擦など見通しは不透明だが、ルロワ副社長は「長期的には成長する。グローバルトヨタにとって重要。次のステップを考えないといけない」と力を込める。
同社の販売戦略が功を奏すかは、今後の実績に表れそうだ。
(文=名古屋・今村博之、同・政年佐貴恵)
