約1時間で解錠に成功した呉坤浩さん(左)と冬山郷長の謝燦輝さん

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(宜蘭 23日 中央社)日本からやってきた達人が解錠に挑戦するも開けられなかった古い金庫を、約1時間で開けることに成功した台湾の鍵開け職人に称賛の声が上がっている。この道一筋、38年という職人の呉坤浩さんがこれまで開けた金庫は1万個余り。この金庫については「朝飯前だ」と胸を張った。

金庫は東部・宜蘭県冬山郷公所(役所)で不用品の中に埋もれていた。外側はさびているが、「登録」や「明石製」などの文字が刻まれていることが確認でき、同所は台湾が日本による統治を受けていた大正時代(1912〜1926年)のものではないかと推測する。約4年前、同所が新庁舎に移転する際、職員に発見されたものの、開かずのままとなっていた。

同所は昨年、懸賞金をかけ、金庫を開けてくれる人を募集。だが、成功した人はいなかった。この情報を得た日本のテレビ局が日本の達人を引き連れて訪台。今月16日、達人が1度目の挑戦を図ったものの開けられず、その後も2回同所を訪れ、計16時間ほど粘ったが、開けることはできなかった。この達人は訪台期間中、他に2つの金庫の解錠に成功しており、この金庫だけが開けられなかったという。

日本の達人が帰国した21日、同所が改めて解錠できる人を募ったところ、翌22日、台北市在住の呉さんが名乗りを上げ、1時間で成功させた。呉さんは実際に金庫を見て1時間以内で開けられると確信したと話す。以前にも同じタイプの金庫を開けたことがあったという。

金庫の中身は、日本統治時代の農会(農協)の通帳や古い証券などの書類が主だった。郷長の謝燦輝さんは「宝の地図でも入っているのではないかと期待していた」と少しがっかりした様子を見せながらも、これらの書類を大事に保存すると話し、ゆくゆくは展示する考えを示した。

呉さんは、政府機関や海外の宝石店の金庫などを開けた経験を持つベテラン職人。この金庫の解錠に成功したことについては、自身は日本の達人より経験が長かっただけで、別にたいしたことではないと謙遜した。

(沈如峰/編集:楊千慧)