いつの時代にも世の女性たちを魅了してやまない「モテ男」がいます。でも、その羨ましさからか、モテる男性にはついつい「この、女たらし!」「この、すけこまし!」と言いたくなってしまったり……。でも、この“スケコマシ”って、本当はどういう意味なんでしょう? 今回は、「モテ男」を形容する言葉についてご紹介します。


意外と知らない「モテ男」のアノ呼び名の由来



モテる人、モテない人。
いつの時代にも、この2種類の人は存在します。
そしてモテる人はあらゆる言葉で形容され、ときにはやっかみからか、ひどい呼ばれ方をすることもあるのです。
今回は、「色男」や「モテる男性」を形容する言葉についてのお話です。

まず、「ヒモ」という言葉。
主に女性に養ってもらっている男性を指しますが、この語源は「独り身に見える女性をたぐっていくと、その先には必ず情夫がいる」というところからだそうですが、実は「紐」という言葉自体にも男女に関係する意味があります。

その昔、夫婦や恋人が別れるとき、互いの紐を解いて結びあい、再び会う日まではその紐を決して解かないと誓いあう「秘め緒(ひめお)」という文化がありました。
「秘め緒」が訛り「紐」になったという説です。
なんと、もともとはかなりロマンチックな意味だったのですね。

次に「若いツバメ」という言葉。
女性側がとても年上で、それについている男性を「若いツバメ」と呼ぶことがあります。
これは、明治の女性解放運動の先駆け、平塚らいてう(らいちょう)と年下の画家の恋が由来。
画家がらいてうに送った手紙に「若いツバメは池の平和のために飛び去っていく」と書かれていたため、この表現が現在まで残っているのだそう。
こちらもなんだかロマンチックな語源でした。

最後は「すけこまし」。
「すけ」とは女性のことで、「こます」は誤魔化すの意味。
女性を騙して自分のものにする男性のことですが、なぜ女性が「すけ」なのでしょうか。

実は江戸時代、「おんな」という言葉はスラングとして「なおん」という逆さ言葉で言われることがありました。
そしてさらに、そのなおんに男性の名前でよく使われた「助」という字を当て、「なおすけ」と呼んでいたのです。
自分の彼女のことを「俺のなおんが」「俺のなおすけが」と言っていたんですね。
そしていつの間にか、「すけ」だけが残ってしまったというわけ。
それにしても、「すけこまし」は今ではあまり聞かなくなってしまいました。

たくさん存在する「モテる男性の呼び名」。
昔の人たちも、ちょっと羨ましかったのかもしれませんね!

文/岡本清香

TOKYO FM「シンクロのシティ」にて毎日お送りしているコーナー「トウキョウハナコマチ」。江戸から現代まで、東京の土地の歴史にまつわる数々のエピソードをご紹介しています。今回の読み物は「ヒモ・ツバメ・すけこまし!」として、8月4日に放送しました。

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