iPadやMacはすべて高いわけではない! オトク価格で購入できる「整備済製品」の仕組みと注意点

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Appleの製品というと、誰しも価格が高いというイメージがあるだろう。
iPhoneをはじめ、iPadやiPod、パソコンのMacまで、いずれも人気のあるモデルが揃っているからだ。また、基本的には最新機種の販売となるため、ほかの家電製品のような「型落ち」や「ワケあり」といったアウトレット製品が少ないのも高値安定している理由だ。

こうした価格が崩れないApple製品は、転売などでも高値で取引できるメリットもあるが、新品を購入する際には、やはり悩ましい。

ところが、そんなApple製品でも、「安く」、「お得」に購入できる仕組みがあるのをご存知だろうか。

●初期不良などで返品されたモデルを再整備した「整備済製品」って何?
それは、「整備済製品」と呼ばれるものだ。
これだけ聞くと、
・壊れたもの
・中古品
このようなイメージを持っている人が多いのではないだろうか。
しかし、そのような中古製品とは、まったく異なる製品なのだ。

「整備済製品」とは、メーカーに正規のルートで、
・なんらかの理由で返品された製品
・初期不良が発生して返品されて製品
これらを、正規メーカーが再整備、正常な動作を確認したうえで、正規保証を付与して販売している製品を指しているのだ。

したがって、「整備済製品」で販売されているものは、何年も他の人が使い古した中古品のようなモデルは無いため安心してほしい。

Apple公式サイトによると、
・完全なテスト(連続稼働テストを含む)
・テストで不具合が検出されたモジュールの部品交換を含む整備
・徹底したクリーニングプロセスと検査
・再梱包(該当するマニュアル、ケーブル、新しい箱などを含む)
・出荷時のMac OSが同梱されているが、より最新のOSに変更されている場合がある
・新しい整備済部品番号とシリアル番号の付与
・販売可能な整備済在庫品となる前に実施される最終品質保証検査
・整備の手順は、Apple製造工程と同じ基本的なテクニカルガイドラインに従ってテストされている

このように「整備済製品」は、厳しい検査基準と手順を踏んだ上で販売されている。

さらに、1年間の保証期間に加え、新品の製品同様に、有料の延長保証「AppleCare Protection Plan」を購入することも可能なのだ。

これはもはや準新品をお得に購入できるといっても過言ではない。
中には、新品の製品よりも、「整備済製品」のほうが、1製品ごとに動作確認をされている分、信頼性もあるという人もいるほどだ。

●最新のMacBook Proでも、3万円以上お得になる
それでは、「整備済製品」ではどれぐらいお得になるのだろうか。
現在販売されている製品の一部は、以下のようになっている。
・MacBook Pro

 15.4インチRetinaディスプレイモデル、Core i7 2.2GHz、128GBモデル
  通常価格22万4800円→19万1100円(3万3700円差)

・MacBook Air

 13インチ、Core i5 1.6Ghz、256GBモデル
  通常価格13万6800円→11万6300円(2万500円差)

・iPad Air

 Wi-Fi、32GBモデル
  通常価格4万7800円→4万1400円(6400円差)

・iPad mini 2

 Wi-Fi、16GBモデル
  通常価格3万1800円→2万7000円(4800円差)

このように、手頃なモデルでも5000円程度安くなるほか、高額モデルにいたっては3万円以上安く購入できる。
もちろん、ケーブル類などの付属品も揃っているので新品同様に安心して購入できる。

細かい傷などには注意
しかし、まったく新品モデルと同じかと言えば、当然、それとは違い、注意点もある。
新品モデルではないため、本体に細かい傷が付いている可能性があることだ。

これは「整備済製品」対して、傷が付いているわけではない。
新品購入後の開封時や返品される前に、本体などに傷が付いた可能性があるということだ。あくまで、「付いている可能性がある」というものだ。

傷と言っても、実際の使用に関しては、先の厳しい検査により問題はないことは確認されているので、心配しなくてもいいだろう。

だが、どうしても傷が付いている可能性を気にする人には、新品の購入を強くおすすめする。

「整備済製品」とは、実際の利用する製品を少しでも「安く」入手して、「使い倒したい」、実用性を重視する人に向いているサービスなので、それを理解した上で、賢く、上手に利用していただきたい。

整備済製品|Apple


布施 繁樹