学生の窓口編集部

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12月16日、「NEWS23」(TBS)では、アメリカ大統領選挙の共和党指名争いをしているドナルド・トランプ氏の暴言が話題に。共和党の討論会でブッシュ元フロリダ州知事が、実業家トランプ氏を猛攻撃した。だが共和党支持層でのトランプ氏の支持率はさらに上昇しているのだ。

トランプ氏は少し行き過ぎた発言も話題になっている。
「すべてのイスラム教徒のアメリカ入国を拒否すべきだ」と発言して、与野党一体となって非難されたことは記憶に新しい。「移民なんかXXXくらえ」とも発言。
「メキシコは問題ある人間をアメリカに送り込んでいる。」と強烈な皮肉も述べている。メキシコに対しては「国境に万里の長城を作りたい」とも語っており、メキシコからの入国者すべてに問題があるかのようないい分で非難されてしまった。
「世界は俺を中心に回っている」といった俺様な過激発言に、注目が集まっている。

一方で、名言も残しており、
「仕事と遊びのバランスを取ろうと思うな。それよりも仕事をもっと楽しいものにしろ」や「いまどんな仕事についていようと、情熱的に取り組んでいれば奇跡は起こる。正しい人物と巡りあい、その人の目に止まる。私は何度もそういった事例を見てきた」など、まっとうな名言も発しており人気だ。
トランプ氏はあまりの傍若無人さに、人気が失墜するはずだと各メディアは予測していたが、意外に人気は落ちず、むしろ上昇している。歯に絹着せぬ物言いが、わかりやすさを求めるアメリカの保守層に受けた形だ。

少し問題ある発言が話題となるが、白人中間層の不満をうまく吸い上げていると言える。移民政策、医療、税金、対中対日政策等、白人中間層の代弁だ。これまでオバマ大統領は、貧困層やマイノリティに軸足をおいた政策を推進してきた。そこで白人中間層は、そうしたオバマ大統領の政策に憤りを感じており、そこをトランプ氏がうまく彼らの声を代弁していると。

また、トランプ氏はこれまで一度も公職についたことがなく、それが既存政治家たちとの差別化につながっている。既存政治家に不満を持つ層の関心を捉えるセールスポイントとなっているのだ。これが政界のアウトサイダーとしてのトランプ氏への期待感にもつながっている。

大統領候補がどうなるかは別として、トランプ氏がこれまで拾われなかった不満を見事に吸収して表に出していることは間違いない。そうした声が表にでるようになっただけでも意義は深いだろう。