あらゆる場面で「居場所」という言葉が使われる。でも、人にとって本当の意味での居場所は、そう簡単にできるものだろうか。時間をかけて少しずつ関係性が育まれるように、一つの場所が心底くつろいだり、本音を話せたりする場所となるには時間がかかる気がした。腫瘍内科、緩和ケアの医師として、患者に向き合ってきた西智弘(にし・ともひろ)さんは、まだ病気になっていない段階から、患者さんが周りの人たちと関係性を育むこと